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保育士試験用紙
発達心理学 (平成18年度)

(選択式10問)

問1、3
A、○ 
B、× 輻輳説(フクソウセツ)とは、シュテルンによって提唱されたもので、発達は遺伝的要因と環境的要因が加算的に作用して生ずるとした。同様の理論にルクセンブルガ−の対極説がある。

C、× 乳幼児期の発達は変化が最も多い時期である。
D、○
E、○ 環境閾値説とはジェンセンによって提唱された。特性によって環境要因から受ける影響の大きさが異なり、環境がある一定の水準に達したときにその特設が発現するという説。

問2、2
A、ウ 6ヵ月未満児の「発達の主な特徴」の引用である。
B、オ 6歳児の「発達の主な特徴」の引用である。
C、ア 3歳児の「発達の主な特徴」の引用である。
D、エ 4歳児の「発達の主な特徴」の引用である。
E、イ 1歳3ヵ月から2歳児未満児の「発達の主な特徴」の引用である。

問3、3
最近接領域とは、ロシアの発達心理学者のヴィゴツキーが提唱したものである。子どもが問題解決する際に、自分ではできないが大人の援助があれば達成できる領域があり、それを『発達の最近接領域』と提唱している。またその領域の境目を『境界領域』と呼ぶ。

問4、2

ハーロウが生まれたてのアカゲザルを使った「スキンシップの実験」で、愛着は接触のもたらす安心が子どもの精神安定の条件になっていることを示しており、乳児が生まれ持った気質のみで、愛着の性質が決まらないことを証明している。

問5、3
A、○
B、○
C、× 普遍文法(ふへんぶんぽう)という語は言語学の生成文法における中心的な概念で、言語機能の初期状態についての理論のこと。
D、○
E、○

問6、2
A、× 体位の発達と共に脳神経の発達も顕著である。6歳で脳重量は成人の約90%に達し10歳頃に大人とほぼ同じ脳重量になる。
B、○
C、× ピアジェの思考発達段階説 を参照http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/psy/piajet.htm
D、× 運動能力がまだ発達していない時期の幼児期には、より多くの種類の運動をすることが発達を促すのに効果的とされている。
E、× 3歳児は、生活面の自立が見え始めてくる頃で、いろいろな全身運動ができるまでは成長していない。参照 保育所保育指針「発達の主な特徴」

問7、5
A、× ピアジェの考えによれば、幼児は今までに身につけた感覚運動、シェーマ(既知習慣)を頭に思い浮かべて表像ができるようになってから象徴的思考の段階へと移行していくとしている。
B、○
C、× 論理的にものごとを考えることは幼児期にはまだできない。
D、○

問8、3

アイデンティティを日本語にすると、「自己同一性」「自我同一性」といった意味を表す。
その後の発達過程の環境の変化によってはアイデンティティは変化する。

問9、1
A、○
B、× 乳児期の発達は個人差が大きい。子どもの発達段階をよくみて柔軟に対応することが必要である。
C、× 発達の順序と経路はそれぞれ異なる。
D、○
E、○

問10、3
A、× 「次第に大人の言うとおりに従って活動する依存性が育つようになる。」の部分が誤り。
依存性が育つというのは一概に言えず、通常、自我が芽生え主体的に活動ができるようになる。
B、× 「大人が保護・世話などの活動を大人から子どもへと一方向に与えていくことによって形成される。」の部分が誤り。人への信頼感と自己の主体性は、大人と子どもの相互関係の中で培われていく。
C、○
D、× 「大人に気に入られるような依存的な行動を常にとるようになる。」の部分が誤り。子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることによって、自分も大人を愛し、信頼していくようになる。
E、× 大人の方が人生経験も豊かなのは確かであるが、正しい判断ができる必ずしもできるとは限らない。また子大人の言うことを絶対的に聞くようにしつけすることは間違いである。

保育士試験用紙
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精神保健

(選択式10問)

問1、4
答えの通り

問2、4
広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)には下記のようなものが含まれる。なお、知的障害の無い、もしくは軽いものは高機能広汎性発達障害(高機能自閉症)と呼ばれ、軽度発達障害に分類されるが自閉症と広汎性発達障害は別個の障害ではなく一連の発達障害を含む障害の総称である。WHO(世界保健機関)の定義案によれば、幼児自閉症は遅くとも生後30ヶ月以内に症状が認められる症候群であるとされている。この障害はレット障害または小児期崩壊性障害ではうまく説明されない。広汎性発達機能障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群などを合わせて、発達機能障害と総称する。
種類
小児自閉症
DSM-IVによる自閉症の診断基準として3つの点が基本障害とされている。
1. 対人的な相互反応の障害、社会性の障害。
2. 言語、非言語によるコミュニケーションの障害。
3. 想像力の障害とそれに基づく行動の障害。
てんかんなどの脳波異常や脳室拡大が合併する事もある。
難治性ではあるが特定の症例を除き進行性ではなく、一患者に於いては発達が見られる。古典的タイプのカナー型自閉症の発症率は約1,000人に1人で男:女=4:1と50年前には報告されている。人種による差はない。
アスペルガー症候群を除き言葉の発達の障害が見られるため聴覚障害と鑑別しなければならない。聴覚障害や癲癇(てんかん)は脳波を取ることで客観的に検査できる。治療は、コミュニケーションを促す療育的対応を基本として、個別一過性の症状には対症的な薬物療法を行う。薬物療法は、自傷行為に対して向精神薬を用いる等する。
予後は、社会の受け入れ態勢の整備と共に徐々に改善してきており、幼児期にIQが高かったり、意味を持つ言葉の発達が良好であったりその消失がなければ、予後は比較的良いとされるが、その症例は十人十色、さまざまであり個別のケアが望まれる。
非定型自閉症
小児自閉症の3つの症状が揃わない、など定型的でない自閉症。
レット症候群
1966年、ウイーンの小児神経科の医師 アンド・レアス・レット博士によって一つの症例が発表され、彼の名を取って「レット症候群」と名付けられた。女児のみに起こる進行性の神経疾患で、知能や言語・運動能力が遅れ、常に手をもむような動作や、手をたたいたり、手を口に入れたりなどの動作を繰り返すことが特徴。
生後六ヶ月から一年六ヶ月の頃に発症。児童期には体幹失調・脊椎変形・舞踏病様運動・てんかん発作が現れ、進行性。運動機能が崩壊する。精神遅滞は重度。女児のみに発症。
アスペルガー症候群
一般的には自閉症の軽度例と考えられているが、自閉傾向が強い場合は社会生活での対人関係に大きな問題が起きるため、必ずしも知的障害がないから問題も軽度であるとは限らない。ある研究者によると、むしろ知能が高い方が問題が起きやすいともいう。言語・認知的発達の遅滞はない点で、小児自閉症から区別される。
A、○
B、×
C、×
D、○
E、○
問3、1
1、○ アスペルガー症候群については問2の解説を参照
2、× 選択性緘黙とは
選択性緘黙(かんもく)症とは、言語能力は正常にも関わらず、特定の環境や人に対して、話すことができないという小児期特有の状態である。別名を場面緘黙症ともいう。発症は一般的に、 3 歳から 8 歳ごろに多く見られ、2〜3ヵ月のあいだに完治することもあれば、数年間持続するケースも見られる。一般的に女児に多くみられる傾向となっている。
3、× 注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい、英語: AD/HD: Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)は多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害の一つと言われているが、DSM-IV-TRでは行動障害に分類されている。じっとしている等の社会的ルールが増加する小学校入学前後に発見される場合が多いが、発症は生まれつきであるとされている。
4、× 
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、書く、読む、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。
5、×

問4、5
A、× 男女比は4〜9対1で男子に多く見られる。
B、× 基本的な症状にコミュニケーション障害は見られない。
C、× 加齢にともない、落ちつきは出てくるが、引っ込み思案や引きこもり等、二次的な心理問題が生じやすい。
D、× 多動性障害の原因 人は脳の前頭葉で、目や耳から入ってくる情報や過去に記憶したことを総合したり、予測しながら、欲求を抑えたり、目的を持った行動をとろうとする。しかし、何らかの原因でドーパミンやノルエピネフリンなどの細胞の同士の連絡に必要な物質が異常をきたすと、前頭葉の働きが低下し、行動や感情を思うようにコントロールできなくなってしまうのである。最近ではその原因として環境ホルモンの影響という説も上げられている。
E、× ICD−10の診断基準では、多動性障害は通常生後5年以内に発症するとされている。

問5、5
A、× 自閉症でも知能が正常な場合がある。
B、× 多動性障害の基本的な症状にコミュニケーション障害は見られない。
C、× 神経学的ソフトサインとは、病巣の局在を明らかに示さない微細な微候のことを指す。
D、○
E、× 欧米では治療に効果的な薬物療法に治療が増えている。ただし日本ではまだあまり普及していない。

問6、1
A、ウ ナルコレプシー (narcolepsy) とは、日中において場所や状況を選ばず起きる強い眠気の発作を主な症状とする精神疾患(睡眠障害)である。日本では「居眠り病」「過眠症」とも呼ばれている。
B、オ トゥレット障害(―しょうがい)またはトゥレット症候群は、チックという一群の神経精神疾患のうち、音声や行動の症状を主体(汚言症)とし慢性の経過をたどるものを指す。
C、エ エコラリア(反響言語)とはオウム返しのように言われた言葉を状況に関わらずそのまま返してしまう。
D、ア てんかんの放電をとらえるために、脳波検査は不可欠である。
E、イ 統合失調症では、症状によって幻覚・妄想などの見られる場合がある。思考過程の障害では、連合弛緩があり話にまとまりがなく、相互に関連しない観念が結びついている状態。

問7、5
夜驚症(やきょうしょう)とは、睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである。概ね数分から十数分間症状が続く。夢とは異なり目覚めた時に本人はそのことを覚えていないのが普通である。小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる症状であり、高学年以上では稀である。睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。

問8、3
A、× 摂食障害ではパーソナリティー障害の諸症状が併発する場合もある。
B、○
C、○
D、× 摂食障害は脱水症状や栄養失調のために最悪の場合死に至る場合がある。
E、○

問9、3
A、× 産後うつ病を発症する割合は欧米で10%〜15%、日本では3%〜9%となっている。
B、× 生時体重1000g以下の超低出生体重児の死亡率は新生児特定集中治療室(NICU)の発達により改善された。
C、○
D、○
E、× 新生児の視力は、0.02-0.05くらいと言われる。強度の近視の上に、乱視気味で20から30センチ以上離れた物はぼんやり見える程度。6ヶ月程立つとの視力は0.1、3歳では1.0位といわれている。

問10、2
A、× 不登校児童は高学年になるにつれ増加している。
B、× 不登校の原因は、家庭環境や友人関係など様々であり、一概に学校に対する強い嫌悪感が原因とは言えない。
C、○
D、○
E、× 直接のきっかけとなるような事柄がみあたらない原因も不登校に含まれる。

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