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保育士試験用紙
発達心理学

(選択式10問)

問1 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 発達は、受精から死にいたる変容のことであり、加齢とともに経験を積み重ねていくことで成りたっている。

B 発達の規定因として、個人の経験による環境的要因をより強調する考え方が輻輳説(フクソウセツ)である。

C 乳幼児期の発達は、衰退したり、消失したりする変容は生じない。

D 双生児研究法は、発達を規定する遺伝的要因と環境的要因の影響の程度を明らかにすることができる一つの方法である。

E 環境閾値説では、遺伝的要因と環境的要因が相互に作用しあうととらえられている。

   (組み合わせ)

    A B C D E
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

 

問2 次の文は、「保育所保育指針」第3章から第10章に書かれている、発達の主な特徴の引用である。【I群】の記述と【II群】の発達特徴を結び つけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】

A 子どもは、この時期、母体内から外界への環境の激変に適応し、その後は著しい発育・発達がみられる。

B 文字を書いたり、本を読んだりすることにも大いに関心を示し、何でも知ろうとして、一層知識欲が増す。

C 子どもは、この時期までに、基礎的な運動能力は一応育ち、話し言葉の基礎もでき、食事・排泄などもかなりの程度自立できるようになってくる。

D 子どもは、この時期、各機能間の分化・統合が進み、話をしながら食べるなど、異なる2種以上の行動を同時にとるようになる。

E 子どもは、この時期、歩き始め、手を使い、言葉を話すようになる。

【II群】

ア この段階では、子ども自身は友達と遊んだつもりになっていても、実際にはまだ平行遊びが多い。

イ 目の前に開かれた未知の世界の探索行動に心をそそられ、身近な人や身の回りにある物に自発的に働きかけていく。

ウ この時期の視覚や聴覚などの感覚の発達はめざましく、これにより、自分を取り巻く世界を認知し始める。

エ 自分以外の人や物をじっくりと見るようになると、逆にみられる自分に気づき、自意識が芽生えてくる。

オ 大人のいいつけに従うよりも自分や仲間の意思を大切にし、それを通そうとするようになる。仲間同士で秘密の探険ごっこなどを嬉々としてする。

   (組み合わせ)   

    A B C D E
1
2
3
4
5

 

問3 次のヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)の「発達の最近接領域」の考え方として、適切な記述を一つ選びなさい。

1 子どもが自分一人でやれることだけが、子どもの知的能力の指標である。

2 自分と同じレベルの仲間と共同で解くのが、知的能力の指標である。

3 おとなに指導されたり、自分よりもできる仲間との共同で子どもが解く問題によって、知的能力の指標がわかる。

4 発達の中ですでに完了し、実を結んだものだけを発達の最近接領域という。

5 意味もわからず暗記して、問題を解決したが、直ぐに忘れてしまったものも発達の最近接領域である。

 

 

問4 次の文は、乳幼児の愛着についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 子どもが親に愛着をもつのは、安全に生きのびるために本能的にそなわったサバイバル行動である。

2 乳児が生まれ持った気質のみで、愛着の性質が決まる。

3 子どもは母親だけではなく、父親にも愛着を形成することがある。

4 歩行開始期頃、子どもは分離不安を示して泣く。

5 乳児期に手がかからない子どもの方が、その後の集団適応がよいということはない。

 

 

問5 次の文は、ことばの発達についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 1歳後半から2歳にかけて急激な言語発達が起こるのは、象徴機能が形成されてくるからである。

2 語彙を獲得していく過程では、自分で発語はできないが他人のことばの意味がわかる時期や、模倣の時期、そして理解している語を発語する時期がある。

3 文法をごく短い期間に覚えるのは、白紙の状況で生まれた後に普遍文法と呼ばれる豊かな言語環境の中におかれるからである。

4 はじめは行動を自分のことばでは調整できないが、3歳頃から自分のことばで調整できるようになる。

5 幼児は社会的場面でことばがどのように用いられるかの知識を獲得していき、話相手によって自分の会話の仕方を変えている。

 

 

問6 次の文は、幼児期の運動機能の発達についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

1 体位の発達は顕著であるが、脳神経の発達はゆっくりと発達し、10歳頃に大人とほぼ同じ脳重量になる。

2 全身運動機能の発達に比べて、手先の動作などの微細な運動はゆっくりと発達する。

3 運動機能と認知機能は独立に発達するが、児童期になると相互に作用しあって発達するようになる。

4 運動能力がまだ発達していないので、多くの種類の運動をするよりも、特定の運動を集中的に行うことが筋肉への負担から考えて必要である。

5 3歳をすぎると、いろいろな全身運動が迅速かつ巧みにできるようになる。

 

 

問7 次の文は、幼児の認知の発達についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A ふりなどの象徴的行動は、イメージを浮かべられるなどの幼児期になって発達する表象作用が前提となる。

B 自己と他者を区別し、その他者が知っていることの内容を推測できる能力は、幼児期に形成される。

C 幼児期には、知覚的印象だけではなく、論理的にものごとを考える。

D 見立て遊びができるようになるのは、意味するものと意味されるものとを分化してとらえることができるようになったことのあらわれである。

   (組み合わせ)  

    A B C D
1 × ×
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × ×

 

 

問8 次の文は、青年期の記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 青年期のはじまりは、第二次性徴の発現を指標にしている。この変化は個人差が大きいことと社会的影響を受けることが特徴である

2 エリクソン(Erikson,E.H.)は、青年期の心理社会的危機を「アイデンティティの確立対拡散」としている。

3 青年期に形成したアイデンティティは、その後の発達過程では変化することがない。

4 アイデンティティの形成過程における地位として、マーシア(Marcia,J.)はアイデンティティ達成、権威受容(早期完了)、モラトリアム、アイデンティティ拡散の4類型を示している。

5 職業的自己概念は、アイデンティティ形成における重要な変数であり、成人期を通して達するものと考えられる。

 

 

問9 発達のつまずきには、さまざまな要因が絡んでおり、柔軟な対応が必要である。次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 乳幼児期の発達のつまずきは、一時的に生じることもあるので、長い目でみることも重要である。

B 乳幼児は立ち直る力が弱く、個人差もとぼしいので、トラブルがあったときは慎重に対処する必要がある。

C 発達の順序と経路は一つであるので、発達のつまずきを予防するためには、個々の子どもの発達が目安から逸脱していないかを細かく留意する。

D 発達のつまずきは、本人の問題だけでなく、世代間連鎖のように関係の中で生じることもある。

E 発達のつまずきの対応において、保育者集団の力量にあまる場合は、専門家のネットワークを活用することも大切である。

 (組み合わせ)    

    A B C D E
1 × ×
2 × × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

 

問10 「保育所保育指針」第2章子どもの発達、1子どもと大人との関係に 「大人と子どもの相互作用が十分に行われることによって、将来に向け ての望ましい発育・発達を続け、人間として必要な事柄を身につけるこ とができる。」とある。そのためにはどのような配慮が必要か。次の文 のうち適切な記述を一つ選びなさい。

1 大人との相互作用によって情緒的に安定し、大人の期待に自ら応えようという気持ちが育ち、次第に大人の言うとおりに従って活動する依存性が育つようになる。

2 人への信頼感と自己の主体性を形成することであり、それは大人が保護・世話などの活動を大人から子どもへと一方向に与えていくことによって形成される。

3 大人との相互作用によって情緒的に安定することで、主体的に活動するようになり、周囲の人に対して関心を持つようになる。

4 子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることによって、大人に気に入られるような依存的な行動を常にとるようになる。

5 大人の方が人生経験も豊かで、正しい判断ができるので、子どもはまず大人の言うことを絶対的に聞くようにしつけをすることが大切である。

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精神保健

(選択式10問)

 

問1 次の【I群】の人物と【II群】にあるその人物が述べた事について、【I群】と【II群】を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】

A カナー(Kanner,L.)

B サメロフ(Sameroff,A.J.)

C ラム(Lamb,M.E.)

D フロイト(Freud,S.)

E エリクソン(Erikson,E.H.)

【II群】

ア 基本的社会化の時期

イ 家庭崩壊

ウ 発達的悪循環

エ 自己同一性

オ リビドー

  (組み合わせ)

    A B C D E
1
2
3
4
5

 

 

問2 次の文は、広汎性発達障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 小児自閉症とその類縁障害の総称である。

B 多動性障害がある場合はその診断を優先する。

C アスペルガー症候群は含まれない。

D 小児自閉症では、一般的に3歳以前に症状があらわれる。

E 小児期崩壊性障害も含まれる。

  (組み合わせ)

    A B C D E
1
2 ×
3 ×
4 × ×
5 × ×

 

 

問3 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】 5歳の女児。流暢によくしゃべるが、聞き手の反応には無頓着である。保育園の決まりごとや約束は自らよく守る。しかし、決まりごとを守れない友だちをみると怒って興奮してしまう。友だちが転んでケガをして泣き出したのをみて、指をさして大笑いしていた。保育園では友だちと仲良く遊べるが、保育園の外でその友だちとばったり出会っても、挨拶もせず素通りしてしまう。小学校低学年向けの本はすらすらと音読できる。小学校2年生の姉よりも先にかけ算の九九をすべて覚えた。

【設問】この子どもで疑われる精神医学的問題のうち、最も可能性の高いものを一つ選びなさい。

1 アスペルガー症候群

2 選択性緘黙

3 多動性障害

4 学習障害

5 異常なし

 

 

問4 次の文は、多動性障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 男女比は同じである。

B 基本的な症状は、注意散漫とコミュニケーション障害である。

C 加齢にともない、自然とよくなるので心配は要らない。

D 原因は親の療育態度である。

E ICD−10の診断基準では、多動性障害は学齢期以降に発症するとされている。

   (組み合わせ)  

    A B C D E
1
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × × × × ×

 

 

問5 次の文は、精神保健に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 知能検査で平均値から2標準偏差以上低い場合、自閉症が強く疑われる。

B 多動性障害の子どもは、特定の物やパターンに強い執着を示し、コミュニケーションの質的異常がみられる。

C 運動機能の異常がほとんど目立たないのに、画像検査などで神経学的病巣が顕著な場合を神経学的ソフトサインという。

D ダウン症は、第21染色体が3本ある染色体異常で、先天性疾患をともなうことがある。

E 脳神経系が成熟する18歳までは、神経系に作用する薬物を使用すべきではない。

   (組み合わせ)

1 AB

2 BD

3 CE

4 Cのみ

5 Dのみ

 

 

問6 次の【I群】と【II群】のことばを結びつけた場合に、最も関連のある組み合わせを一つ選びなさい。

  【I群】

A 睡眠障害

B 汚言症

C エコラリア

D 脳波異常 

E 連合弛緩

  【II群】

ア てんかん

イ 統合失調症

ウ ナルコレプシー

エ 広汎性発達障害

オ ド・ラ・トゥレット症候群

  (組み合わせ)

1 A−ウ B−オ C−エ D−ア E−イ
2 A−イ B−ウ C−エ D−オ E−ア
3 A−ア B−エ C−オ D−ウ E−イ
4 A−ウ B−イ C−エ D−ア E−オ
5 A−オ B−ア C−ウ D−エ E−イ

 

 

問7 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】5歳の男児。ある晩、睡眠中に突然悲鳴をあげて起き上がり、荒い息づかいで叫ぶ。親が近づくと抱きついてくるが、声をかけても返事をしない。10分ほどで再び眠りについた。翌朝、眼がさめた時には、このエピソードを本人はまったく記憶していなかった。

【設問】この子どもで最も疑われる病名を、一つ選びなさい。

1 過呼吸発作

2 てんかん

3 悪夢

4 チック

5 夜驚症

 

 

問8 次の文は、摂食障害についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A パーソナリティー障害の諸特徴をともなうことはない。

B 患者は、体形や体重に過度の関心を持っている。

C 拒食、過食、おう吐、盗み食いなどの食行動の異常が生じる。

D 脱水や栄養失調をきたすことがあるが、死に至ることはない。

E 女性に多いが、男性にもみられることがある。

  (組み合わせ)

1 ABC

2 BCD

3 BCE

4 ABCE

5 A〜Eのすべて

 

 

問9 次の文は、胎児や母体、新生児についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A わが国では、産後うつ病が欧米より非常に多い。

B 出生時体重1000g以下の超低出生体重児の死亡率は、未だ半数を超えてい る。

C 胎児性アルコール症候群(FAS)では、小頭症などの頭部顔面域の形成障害 を認める。

D 新生児における感覚の混同を共感覚と呼ぶ。

E 新生児の視力は、既に大人の視力と同じである。

  (組み合わせ)  

    A B C D E
1 ×
2 × ×
3 × × ×
4 × × ×
5 × × × × ×

 

 

問10 次の文は、近年の不登校についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 小学校における不登校児童の生徒数は、低学年が最も多い。

B 学校に対する強い嫌悪感が形成されることが主たる要因である。

C 適応指導教室は、登校できない子どものための過渡的あるいは代替的な教育の場である。

D 不登校から、いわゆるひきこもりの状態へと進むことがある。

E 直接のきっかけとなるような事柄がみあたらないものは、不登校とは呼ばない。

  (組み合わせ)

1 AB

2 CD

3 ACD

4 BDE

5 CDE

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