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木目上
発達心理学

(選択式10問)

問1 次の文は、発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A ロック(Locke,J.)の経験論によれば、子どもはタブラ・ラサとよばれる白紙状態で生まれ、その後、性格や能力が形成される。

B 愛着の発達段階説では、特定の人に対して定位や発信を向けるようになるのは、誕生から12週頃の第1段階である。

C 文化が発達に影響することを示そうとしたヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)は、思考の普遍的な発達段階を構築した。

D ワトソン(Watson,J.B.)が主張した行動主義では、発育・発達は人間が統制できると考える。

E 知能の構造は、生物学的な「同化」と「調節」のはたらきによって体制化(均衡化)されるとピアジェ(Piaget,J.)は想定している。

   (組み合わせ) 

   
1 × ×
2 × × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

 

 

問2 次の文は、「保育所保育指針」第3章生後6ヶ月未満児の発達の主な特徴に関する内容の記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 感覚器官を含め、すべての身体発育や行動の発達は子どもが生来持っている機能の発達によることが大きいが、こうした生得的、生理的な諸能力の発達も、その子どもが生活している環境、特に周りの大人との温かく豊かな相互応答的な関係の中で順調に促進される。

B 微笑みも生理的なものから、あやすと笑うなど社会的な意味を持ちはじめるが、大人の働きかけに対して無関心な場合が多い。

C 保育士が、生後3ヶ月頃の子どもをあやすと笑うなどの行動に気づき、感受性豊かに受け止め、優しく体と言葉で応答することにより、子どもは自分がした行動の意味を理解するようになり、特定の保育士との間で情緒的な絆が形成される。

D 眠っている時と、目覚めている時とがはっきりと分かれ、目覚めている時には、音のする方向に向く、見つめる、追視する、一語文や二語文を発するなどの行動が活発になる。

   (組み合わせ) 

   
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×

 

 

問3 エリクソン(Erikson,E.H)は、人間の育ちを8つの発達段階に分け、第1段階には信頼と不信という心理・社会的危機(発達課題)があると考えた。その説明として適切な記述を一つ選びなさい。

1 乳児は母親に1日に8時間以上抱かれていると、心が落ち着き、母親は私のことを信頼しているのだという感覚を持つようになる。

2 乳児が抱く社会に対する信頼の最初の表れは、乳や食べ物を十分にとり、よく眠り、便通が順調であるということである。

3 乳児が成し遂げる最初の社会的達成は、母親が見えなくなったら、不安になり、大声で泣いて母親を呼ぶことである。

4 乳児が最初期の経験から得る信頼は、食物や愛情の量が重要であり、母親との関係の質によるところは少ない。

5 第1段階における発育盛りの子どもにとっては、耐え抜くことのできないフラストレーションが満ちあふれている。 

 

 

問4 次の文は、乳幼児期におけるスキンシップの説明である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 赤ちゃんが大声で泣いている時に抱っこをしてスキンシップを図ると、それ以後すぐに泣く、「抱きぐせ」がつくようになるので抱かない方がよい。

B 一人一人の子どもの状態に応じて、スキンシップを十分取りながら心身ともに快適な状態を作り、情緒の安定を図る。

C 良質な保育とは、親などの保育者が「子どもと積極的にスキンシップを図り、子どもの発声・発語にきちんと応える姿勢」を意味する。

D スキンシップを図ると、依存性の強い子どもになってしまい、大人になっても自立できないようになるので、立派な大人にするためにはスキンシップは必要ない。

E 乳児が抱っこを求めてきたときは、可能な限り抱っこというスキンシップをとり、快適な状態と心の安定や安心感を与えた方がよい。

   (組み合わせ)  

   
1 × ×
2 × × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

 

 

問5 次の文は、仲間関係、友達関係の発達についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びな さい。

A 仲間との関係ができ一人で遊ぶよりも複数の仲間と遊ぶことが多くなるのは、4歳頃からである。1、2歳児は、他の子どもと継続的に接していても一緒に遊ぶことはない。

B 子どもに、友達とはどういう人であるかとたずねる場合、3、4歳になると、一緒に遊ぶ人を友達であると答えるようになるが、5、6歳になると、遊びや物を共有するといった特定の行動を超えて、困った時に助け合い、苦しい時に励ましあう人を友達であると答えるようになる。

C 仲間関係集団内の地位の低い児童は、身体的・言語的な報復的攻撃的行動をとることが少なく、主張的行動をとることが多いといわれる。

D 青年期には、友人関係は浅く広い付き合い方から深く狭い付き合い方へと変わっていく場合が多い。

   (組み合わせ)   

   
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

 

問6 次の文は、ピアジェ(Piaget.J.)の前操作的段階についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 0歳後半から7、8歳まで年齢段階をさす。

B 思考が行動と未分化であるという特徴がある。

C 時間の経過やみかけの変化にまどわされやすいという特徴がある。

D 事物や関係を、自分の観点だけではなく客観的にとらえることができるという特徴がある。

   (組み合わせ)   

   
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×

 

 

問7 次の文は、ことばの発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A ことばは行動を調整するはたらきをもっている。3歳頃になると、まわりの状況がいかなる場合でも、それを無視して、ことばだけの指示にしたがって行動がとれるようになる。

B 話しことばの基となる発声は、生後1か月頃から現れる喃語にみられる。

C 養育者は、短い文で、ゆっくりと大きな抑揚をつけて話しかける。この独特な話し方を一語文という。

D 1歳代になると、二つのことばをならべて話すようになる。これを二語文といい、二つのことばをつなげることによって、文法構造をもつという特徴が現れる。

E 幼児のことばは、具体的なことがらについて、親しい人と会話する形で展開する。このように親しい人との対話を通して交わされることばを一次的ことばという。

   (組み合わせ)    

   
1 × × ×
2 × × ×
3 × × ×
4 × ×
5 × × ×

 

 

問8 次の文は、自己の発達についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 乳児期における自己意識は、感覚運動的に形成される身体的自己と社会的相互作用をとおして確立していく対人的自己の両面によって成り立っている。

2 生後3か月頃になると、自分の手を目の前にかざし、その手をじっと見つめるハンドリガードと呼ばれる現象がある。自分の見ている手が自分で動かしている手であることに気づき、身体的自己を発見する。

3 客観的に自己を意識するようになる指標として、鏡映像の自己認知が用いられる。鏡に映った姿が自分であることに気づく子どもは1歳半頃から急増する。

4 自己調整能力には、自己を主張する面と自己を抑制する面がある。幼児期においては、二つの面とも完成に至ることが確かめられている。

5 幼児期には、子どもは自分を肯定的にとらえることが多い。児童期に入ると、他者との比較をとおして、自己を肯定的な面と否定的な面の双方があることに気づくようになる。

 

 

      

問9 次の文は、保育を進める上での基本的な考え方である『生きる喜びと困難に対処する力』を育てる上で、特に鍵となる点の記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 大人との関係で培われる有能感が元になる。

2 課題状況に積極的に対応する対処の仕方を援助する。

3 子ども自身の内部にある力や機能を資源として活用することが出来るようにする。

4 がんばって課題に対処する中から喜びを汲み取れるようにする。

5 楽しくいつも幸せに暮らせることを最優先のこととする。

 

 

 

問10 次の文は、成人期の発達に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

1 乳幼児を育てる頃は、現代社会のキャリア発達の状況からみると、育児、自己の生きがい、仕事や職業などのバランスを再調整し始める時期である。

2 エリクソン(Erikson,E.H.)は、成人初期および成人期の心理・社会的危機を、それぞれ「親密性対孤立(独)」「生殖性(世代性)対停滞」としている。

3 母親だけでなく父親も、子育てをすることによって親は人格的な発達が促される。

4 青年期にアイデンティティを確立した後、成人期は人格が安定している。

5 成人期の心理・社会的危機の「生殖性(世代性)」には、子どもを育てることだけでなく、職場で人材を養成すること、一般的に人を世話することを含んでいる。

                            

保育士試験用紙
保育士試験用紙
精神保健

(選択式10問)

 

問1 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 小脳半球の背側には視床下部があり、自律神経系の最高中枢である。

B 脊髄は延髄の下方に位置し、32対の脊髄神経が出入りしている。

C エアーズ(Ayres,A.J.)らの感覚統合療法は、内臓感覚、固有感覚、平衡感覚などの統合機能を重視したものである。

D 中枢神経系は8歳頃にほぼ完成し、機能面では28歳頃まで成熟を遂げていく。

E 後頭葉には聴覚の中枢が、側頭葉には視覚の中枢がある。

   (組み合わせ)    

   
1 × × ×
2 × ×
3 × × ×
4 × × × ×
5 × × × × ×

 

 

問2 次の文は、吃音についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 2〜9歳のあいだに症状が出現し、自然に治ることも多い。

B 場面によって症状が変動する。

C 養育者がよく気をつけて頻繁に注意すると早く治る。

D 最初の一音節を反復するもののみをいう。

E 顔面や他の身体部分の不随意運動をともなっているものは含まない。

   (組み合わせ)   

   
1 ×
2 × ×
3 × × ×
4 × × × ×
5 × × ×

 

 

問3 次の文は、精神保健に関する法律・制度等についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 平成17年4月より施行された発達障害者支援法により、知的障害をともなわない発達障害も福祉的支援の対象とすることが明記された。

B 障害児保育は、適切な診断にもとづいた個別の配慮のもとで行われるべきである。

C 保育士は、発達障害が疑われる子どもを発見した場合に児童相談所に通告する義務がある。

D 納得のいく説明が得られるまで患者が自由に病院を変えることのできる権利を「インフォームド・コンセント」という。

E 障害児の通園施設では、子ども1人につき保育士1人が配置されなければならない。

   (組み合わせ)   

   
1 × ×
2 × × ×
3 × × ×
4 × ×
5 × × ×

 

 

問4 次の文は、うつ病に認められる症状についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 日内変動とよばれる気分の変化が認められることがある。

B 妄想が認められることがある。

C 精神運動抑制という症状が認められることがある。

D メランコリー型性格は秩序を重んじる。

E 過眠が認められることがある。

   (組み合わせ)   

   
1
2 × ×
3 × × ×
4 × × ×
5 × × × ×

 

 

問5 次の文は、小児自閉症についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 乳幼児期には、言葉の発達が遅れる場合が多い。

B 乳児期における養育者の不適切な育児が原因である。

C 知的障害をともなわない高機能自閉症は、適応が良い。

D 女児よりも男児に多い。

E 積極的に人に話しかけることができる子どもでも、そのやり方が一方的で奇妙である。

   (組み合わせ) 

1 ABC 

2 ACD 

3 ADE 

4 BCD 

5 CDE     

 

 

問6 次の文は、統合失調症についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 発症頻度は人口の約0.8%である。

B 漠然とした外界変容感をともなった不気味な恐ろしさを妄想気分という。

C シュナイダーの第1級症状のひとつに、思考化声がある。

D 通常10歳前では内的異常体験を言語化するのは困難である。

E 行動異常にともなう奇妙な表情の変化に、しかめ顔がある。

   (組み合わせ)    

   
1
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × × ×

 

 

問7 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】 小学3年生の男児。乳幼児期の運動発達および言葉の発達に関して遅れを指摘されたことはない。保育園では仲の良い友だちが何人かおり、集団活動にも意欲的に参加していた。小学校に入学後も友だちとの関係や授業中の態度に問題はない。ほとんどの教科は平均的な成績であるが、算数だけは入学以来一貫して苦手で、3年生の現在も繰り上がりのある足し算ができない。

【設問】 この子どもについて適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 広汎性発達障害の一つである。

B 乳幼児期の母子関係に問題があった可能性が高い。

C 薬物療法が有効である。

D 発達障害者支援法における支援の対象である。

E 幼児期より算数教育を始めることにより予防可能であることが近年証明された。

   (組み合わせ)     

   
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × × ×

                  

 

問8 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】 9歳男児が母親に連れられて病院にやってきた。理由は、奇妙な癖が認められ勉強ができないという。詳しく医師が様子をたずねてみると、4歳頃から、鼻を鳴らす、肩をすくめる、舌打ちをする、口をとがらせる、顔をゆがめるなどの動作が出現し軽快と増悪を繰り返していたという。最近さらに突発的に「クソ」、「死ね」などの言葉を繰り返し口走るようになった。

【設問】 この子どもについて適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 主たる原因は母親の養育態度にある。

B 症状によってはハロペリドールを使用する。

C 睡眠障害を高率にともなうが、脳波異常をともなうことは稀である。

D 症状の軽快が認められるのは思春期前半よりも思春期後半であることが多い。

E トゥレット障害はチック障害ではない。

   (組み合わせ)   

   
1
2 × × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

 

 

問9 次の文は、児童虐待についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 被虐待児童の約半数は就学前の児童である。 

B 児童虐待の対策にあたる中心的な機関は市町村の保健センターである。 

C 乳幼児健康診査は、児童虐待の発見に大きな役割を果たす。 

D 主たる虐待者は、実父が最も多い。 

E 深刻な虐待のケースの場合、警察は児童の安全を確保するためであっても、親の同意がなければ親から分離して保護することはできない。

   (組み合わせ)

1 AB 

2 AC 

3 BD 

4 CE 

5 DE

 

                       

問10 次の文は、外傷後ストレス障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 原因となる心的外傷が7歳以前に受けた者である場合のみ診断する。

B 主な病態は、ごく僅かな覚醒レベルの低下が持続していることであると考えられている。

C 患者本人が心的外傷を受けた状況を言語的に説明できる場合にのみ診断できる。

D 解離性症状は認められない。

E 心的外傷の場面を現在のことのように生々しく想起したり、フラッシュバックを生じることがある。

   (組み合わせ)     

   
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × × × ×
保育士試験用紙
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