平成31年保育士試験問題(前期)
保育実習理論
(選択式20問)
問1 次の曲の伴奏部分として、A~Cにあてはまるものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【著作権の関係により、楽譜のWEB公開を控えさえていただきます】
(組み合わせ)
問2 次のA〜Dを意味する音楽用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A だんだん強く
B 甘くやわらかに
C 愛らしく
D 少しずつ
【語群】
ア adagio イ amabile ウ poco a poco エ crescendo オ andante カ molto キ decresc. ク dolce
(組み合わせ)
問3 次のコードネームにあてはまる鍵盤の位置として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
問4 次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、最高音が歌いにくそうであった。そこでヘ長調に移調することにした。その場合、下記のコードはどのように変えたらよいか、正しい組み合わせを 一つ選びなさい。
【著作権の関係により、楽譜のWEB公開を控えさえていただきます】
(組み合わせ)
問5 次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。それは次のうちのどれか、一つ選びなさい。
【著作権の関係により、楽譜のWEB公開を控えさえていただきます】
1 ぞうさん(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)
2 ありさんのおはなし(作詞:都築益世 作曲:渡辺茂)
3 海(作詞:林柳波 作曲:井上武士)
4 おかあさん(作詞:田中ナナ 作曲:中田喜直)
5 こいのぼり(作詞:近藤宮子 作曲者不明)
問6 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選び なさい。
A ワルツは、4拍子の曲である。
B カンツォーネは、イタリアのポピュラー・ソングである。
C 声明は「しょうみょう」と読み、日本の仏教音楽の一つである。
D ニ長調の階名「シ」は、音名「ハ」である。
(組み合わせ)
問7 次のA〜Dは、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するね らい及び内容」オ「表現」(イ)「内容」の一部である。下線部分が正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。
B 様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。
C ひとつの素材に深く親しみ、工夫して遊ぶ。
D かいたり、つくったりすることを楽しみ、作品を大切にしまう。
(組み合わせ)
問8 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育所では、子どもの作品発表会の準備をしています。J君(5歳)の描いた遠足の絵を見ながら、主任のZ保育士(以下Z)と新任のG保育士(以下G)が会話をしています。
Z:J君の絵は今回も大胆で面白いですね。暖かい日だったからか、太陽が大きく描かれていますね。
G:本当ですね。太陽に顔も描かれています。
Z:子どもの絵によく見られる表現で、( A )的表現と呼ばれるものです。「ものはすべて生きており、( B )がある。」とする子どもの思考を( C )は( A )的ととらえました。
G:( B )のないものに( B )があるととらえた表現であると、( C )は考えたのですね。
Z:J君だけでなく、他の子ども達も、雲や花に顔を描いていますね。
【設問】
( A )〜( C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
新任のF保育士(以下F)と主任のV保育士(以下V)が、劇の発表会のための背景画を描きながら会話しています。使用する大きな紙と、描くための「赤」と「青」と「黄」の3色の絵の具が用意されています。
F:木に実っているミカンを描くために、「黄」に( A )を加えて「橙」を作りました。
V:そうですね。いい感じになりましたね。
F:次に、紫色のパンジーを描きたいのですが、「赤」に何色を加えると「紫」になりますか?
V:「赤」に( B )を加えていくと「紫」に近い色ができますよ。
F:背景の木々の「緑」は、「青」と( C )を混ぜるとできますね。
V:そうですね。厳密な「緑」にはなりませんが、近い色はできます。
色彩理論では、「緑みの青」、「赤紫」、「黄」の3色を「( D )の三原色」と言います。この三原色を用いると、様々な色を作ることができますよ。
【設問】
( A )〜( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
問10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K保育所では、保育者向けの講習会を開催しました。講師の先生から、ある描画技法について以下のように説明がありました。
・ この技法では、まず様々な色のパスを使い、画用紙を塗り分けます。
・ ここでは大好きな色やあまり使わない色なども使い、自由に塗り分ける楽しさがあります。
・ その上から黒色のパスを全面に塗り重ねます。
・ 鮮やかな色を黒色で消してしまうことは、子どもにとって驚きでもあります。
・ さらにその上から竹ぐしや割り箸などを押し当てて描きます。
・ 下から鮮やかで様々な色の線が現れ、これもまた驚きです。
・ 鮮やかな色の線を使い自由に絵を描いたり、花火や昆虫などの表現に応用することもでき、幼児の造形活動でよく用いられています。
【設問】
この技法の呼び名として、正しいものを一つ選びなさい。
1 フロッタージュ
2 バチック
3 マーブリング
4 スクラッチ
5 デカルコマニー
問 11 次の文は、鉛筆とボールペンに関する記述である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
鉛筆の芯の硬度を示す記号で、「H」は硬くて描くと薄い。「B」は柔らかくて( A )描ける。一般的に幼児が使用する場合は、筆圧によって線の表情が変化しやすい( B )芯を使うことが望 ましい。
ボールペンは、ペン先に小さなボールが入っており、これが回転することで内部のインクを紙に送り出して線を描く。そのため、筆圧によって線の幅が( C )、幼児にとっては継続して線を描く ことが容易な描画材である。
(組み合わせ)
問 12 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい
【事例】
新任のN保育士(以下N)と主任のL保育士(以下L)が、CDとビー玉を使った、手作りコマの 相談をしています。

N:CDとCDの穴よりちょっと大きめのビー玉を穴に接着して、手作りコマをつくってみました。
L:コマは子どもたちも大好きなおもちゃの一つですが、手作りしようとするとなかなか難しいですね。
N:このコマは( A )ので、簡単にうまく回るように作れます。
L:そうですね。それと( B )ので、安定して回るのですね。
N:軸となるビー玉に対して、CDの円盤が( C )ので回転が持続することもポイントだと思います。表面に模様を描いたりして、個性を出すこともできます。光っている面を上にしてもきれいです。
L:素材の特徴、動きの原理やポイントなどを考えていくと、色々な形や工夫ができて、新しいおもちゃを作ることができますね。
【設問】
コマの原理から考えて( A )〜( C )にあてはまる記述を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 材料が手に入りやすい イ 重心が高い ウ 素材がプラスチックな エ 大きい オ 軽い カ 軸が中心に固定できる キ 重心が低い ク 薄い
(組み合わせ)
問 13 次の【事例1】〜【事例4】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例1】
M保育士は、2歳児クラスを担当している。子どもたちは少しずつトイレで排泄することができるようになり、「ひとりでできた!」と生活習慣の自立への自信が育ってきている。Pちゃんは排泄したくなると「おしっこ!」と言ってズボンとおむつを下ろしてもらいトイレに駆けていく。排泄後は、M保育士が他のことに手を取られているとお尻を出したまま遊び始めてしまう。M保育士は、Pちゃんに自分でズボンをはこうとする気持ちが育ってほしいと考え、( A )の絵本の読み聞かせ をしてみることにした。
【事例2】
Q保育士は、3歳児クラスを担当している。最近クラスの子ども達は表現遊びに興味をもち、オノマトペや体の動きを使っていろいろな状況を表現して遊んだり、言葉のリズムを楽しんだりしている場面がたくさん見られるようになった。そこで、Q保育士は表現遊びがさらに広がるように( B )の絵本の読み聞かせをしてみることにした。
【事例3】
R保育士は、4歳児クラスを担当している。友だちと一緒に遊ぶ姿が増え、友だち関係も広がってきた。クラスの友だちと一緒に遊ぶことの楽しさをさらに感じてほしいと考えている。そのような時期に( C )の絵本の読み聞かせをしてみた。その後、子ども達の間で「はっぱを入れてください、欲しいものがでてきますよ」という遊びが始まり、生活発表会に向けてみんなで製作するという活動に広がっていった。
【事例4】
S保育士は、5歳児クラスを担当している。来月から難聴のあるTちゃんを受け入れることになった。そこで子どもたちに日々の生活の中で障害のある子どもに対してどのように関わればよいか、考えて行動する態度が育ってほしいと考え、( D )の絵本の読み聞かせを行った。
【設問】
対象児の年齢やねらいを考慮して、( A )〜( D )にあてはまる絵本を【語群】から選択 した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 『いっぽんばしわたる』(作 五味太郎 )
イ 『はけたよ はけたよ』(文/神沢利子 絵/西巻茅子 )
ウ 『ぼくのだいじな あおいふね』(画家 ディック=ブルーナ 作者 ピーター=ジョーンズ 訳者 中川健蔵 )
エ 『ぽんたの じどうはんばいき』(作/加藤ますみ 絵/水野二郎 )
(組み合わせ)
問14 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」のケ「言葉による伝え合い」の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育士等や友達と( A )を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、( B )言葉や表現を身に付け、( C )や考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。
(組み合わせ)
問15 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」のある時期における(1)「基本的事項」の一部である。以下の文を説明したものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留意が必要である。
A この文は、「乳児保育に関わるねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。
B この文は、「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「基本的事項」に示されて いる。
C この文は、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。
(組み合わせ)
問16 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」の(1)「全体的な計画の作成」の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、( A )などを考慮し、子どもの育ちに関する( B )をもって適切に作成されなければならない。
全体的な計画は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく( C )計画、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が創意工夫して保育できるよう、作成されなければならない。
【語群】
ア 課題 イ 保育時間 ウ 長期的見通し エ 理念 オ 行事 カ 指導
(組み合わせ)
問 17・問 18 次の【事例】を読んで、問 17・問 18 に答えなさい。
【事例】
保育所に勤めるT保育士は、子どもたちが野菜に親しみをもてるように、絵本の力を借りようと考えた。そこで、『いっぱい やさいさん』(まど・みちお/文 斉藤恭久/絵)の絵本を見つけた。その一部を紹介する。
【著作権の関係により、楽譜のWEB公開を控えさえていただきます】
問 17 この絵本で紹介されている部分(省略を除く)について、使われている技法を○、使われていない技法を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 擬人法
B 対句法
C 反復法
問 18 この絵本は以下のように続く。( A )にあてはまる野菜として正しいものを一つ選びなさい。
【著作権の関係により、楽譜のWEB公開を控えさえていただきます】
1 じゃがいも
2 ぐりんぴーす
3 ほうれんそう
4 にんじん
5 とまと
問 19 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生のWさん(学生、女性)は、児童養護施設への実習を控えています。施設実習を行うにあたって、施設について知っておくことが必要であると考え、「児童養護施設運営指針」を読んで事前学習を行いました。
【設問】
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
施設は、社会的養護の地域の拠点として、施設から家庭に戻った子どもへの継続的なフォロー、( A )、社会的養護の下で育った人への自立支援や( B )、地域の子育て家庭への支援など、専門的な地域支援の機能を強化し、総合的な( C )機能を充実していくことが求められる。
(組み合わせ)
問 20 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童発達支援センターで実習をしているUさん(学生、女性)は、軽度の知的障害がある子どもたちのクラスに配属された。子どもたちと音楽にあわせて体を動かす活動をしている際、Yちゃん(5歳、女児)が突然Iくん(5歳、男児)の頭を強くたたき始めた。
【設問】
次の文のうち、実習生UさんのYちゃんへの対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
1 Yちゃんをさらに興奮させないように、そのまま様子を見る。
2 Iくんの被害を食い止めるために、「私を代わりにたたいて」と伝え、気が済むまでたたかせる。
3 Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをする。
4 Yちゃんのたたく行為を制止し、大きな声で叱り、何が悪かったかを説明させる。
5 Yちゃんのおしりを軽く1回たたき、たたかれると嫌な気持ちになることを伝える。
65点でした
70点でした
65
70だった