保育士と副業

保育士は副業してもよいですか?

副業のお金

まずは就業規則を確認してみよう

現役の保育士の方々のなかには、実は本業とは別に副業をしていますといった方に何人かお会いしたことがあります。殆どの場合、短期的なもので、「専門学校の講師として呼ばれた」、「子どもの一時預かりを依頼された」といったものが多く、単純に何処かで働く副業(居酒屋などの飲食店や引越のアルバイト)のようなまったく違う業種で行っている方は少ないと感じています。(そういった場合は隠してる場合も多いのでわかりづらいかもしれません。)

もともと、就業規則で特に規定がない場合は、副業することは問題ありませんが、無理をして本業に支障のでるような働き方や、保育士として子供達の指導する立場の自覚が疑問視されてしまうような働き方はやめましょう。

どんな副業があるのか?空いた時間を有効活用して収入を得る・スキルをあげる

給料がなかなか上がらないこのご時世では、少しでも収入を増やしたいといった声は年々高まっていますし、副業自体が本業へいい効果を得られるのでしたら、時間を有効活用する上でも1つの手だと思います。

仮に土日の時間を利用して、週1回1日1万円程度の賃金の副業をした場合、月にして4~5万円程度の収入になります。それを考えると、昇給で月4万アップするのは何年もかかりますから、やってみたいと思う人が多くいることに不思議はありません。

ここでは実際に保育士が副業をするなら、メリットがあるものや、本業のスキルを活かせるものをピックアップしました。それぞれ向いているもの向いてなさそうなものがあるかと思いますが、参考程度に見ていただければと思います。

ピアノの講師・各種インストラクター

水泳インストラクターピアノの指導、プールのインストラクターなど本業のスキルを活かした副業になります。
大手のピアノ教室やプール教室の講師は、土日のみで働けるかがポイントです。個人的なルートがあり、訪問レッスンなどで指導するパターンもあります。
報酬は1レッスン単位で支払われることが多く、1時間あたり2000円程度~が目安です。

ベビーシッター・子どもの預かり・院内保育など

ベビーシッター例えばベビーシッターですが、依頼主のお宅に訪問して子どもを預かる場合があります。基本的にはベビーシッター派遣会社を通して働く場合が主ですが、個人的な人脈を使って、直接依頼主と契約して、副業される方もいらっしゃいます。その場合は特に依頼主との信頼関係が大前提になるでしょう。報酬は、1時間あたり、1200円程度~からとなっています。

また、マンションなどの内覧会でのベビーシッターの募集などもあります。仕事は内覧の多い、土日が中心となっており、報酬は1時間あたり、1100円程度~からとなっています。

クラウドソーシング・LINEスタンプ

まずはじめに、 クラウドソーシング とは『インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行うこと』です。いまや自宅にいながら、パソコン1つあれば仕事ができるようになりました。イラストなど子どもに描いてあげたりするのが得意という人にはオススメです。イラストの仕事の募集やアイデアなど、 ランサーズ といったサイトで多く募集しているので一度目を通してみると良いかもしれません。

また他にも、ニュースなどでも大きく取り上げられた、LINEのスタンプ制作などがあります。保育園では自分のオリジナルキャラクターを子どもたちに描いてあげてるという方もいらっしゃるかと思います。そうしたキャラをLINEスタンプにして販売するなんていうことも意外と簡単にできてしまいます。

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著作・制作など
保育士資格保持者なかのゆうとのイラスト
なかのゆうと(保育士資格保持)
監修・原作・執筆・編集
著書に『先輩が教えてくれる! 新人保育士のきほん(翔泳社)』、『保育士になろう!(青弓社)』。元私立幼稚園教諭。現役保育士や児童福祉施設などに勤務する方を取材し、保育現場のリアルを発信します。
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