一つ上の保育士を目指そう

自分だけができるワンランク上の保育士を目指す

チャイルドマインダー

保育士としてはじめて現場に立つとき、環境に慣れて体力的にも身体がついていけるようになるまで多少なりとも時間がかかると思います。また、保育園は一年間のサイクルで運営されているため一通りの仕事を覚えるのに丸一年は少なくともかかります。働き始めの頃は保育園に出勤し、元気の塊のような子どもたちと一緒に過ごすことだけでも精一杯かと思いますので、まず最初の1年目は仕事を覚えて、子どもたちを安全に見守ることができれば十分頑張っているといえます。

二年目に入ると、一年間の流れがわかってくるので行事ごとの大変さや、日々の保育などもある程度予想がつくようになり、子どもたちへの保育にいい意味での余裕や柔軟性が生まれてくるかと思います。人によってはそれが三年目かもしれませんし、二年目よりも少し時間がかかるかもしれませんが、保育士として何年か経験を積んで多少の余裕ができたことを実感できたら、是非一つ上の保育士を目指してみてください。

ここでいう『一つ上の保育士』とは、今の保育士の自分にもう一つ自信を持てる何かを身につけることです。

保育・子どもの情報に耳を傾けてみる。

インターネットなどで話題を探してみましょう。例えば、クラスで子どもたちの話題になっていることを自分で調べてみてください。日常の保育では、子どもたちの方がアニメなどに関して詳しく、いつも教えられてばかりの先生が多いかと思います。

しかし、ここは一回り先をいってみて、子どもたちも知らない興味深い情報を集めてみると、子どもたちとのコミュニケーションが一段ととりやすくなります。いつも話題の話に「へぇ~そおなの~」と聞いてるだけより、「これは○○みたいだよ知ってた?」とたまには自分から教えることができるぐらいの先生になれば、子どもたちも「先生おもしろい!」とより興味を持ってもらえると思うようになり、子どもたちにとって魅力のある先生にみえるようになります。

一芸を身につけてみる

粘土・工作・絵・ピアノ・手遊び・体操・手品・リフティング・コマ回しなど、その園ではプロフェッショナルと呼ばれるぐらいまで身につけてみるのも1つの方法です。
一芸に秀でることがあれば、子どもたちにそれを教えることができますし、努力の大切さも伝えることができます。その一芸に興味を持った子どもが入れば、「先生に教えてもらおう!」「先生ってすごいんだよ!」と子どもたちとのコミュニケーションをうまくとっていくことにも繋がっていきます。また、そういったきっかけから、まったく別のことに関して相談されたりといったこともあるので、信頼できる先生として頼られるきっかけにもなります。

会話(コミュニケーション)を身につけてみる。

これはベテランの先生になって経験を積むほど自然と身に付いていくものではありますが、保護者の方との会話について勉強してみてはどうでしょうか?

相手(保護者)の気持ちを理解してみて、どういうコミュニケーションをとっていけばよいのか?自分が勤める園の中で会話が上手に思う先生に聞いてみても良いですし、聞きづらい場合でしたら、『Yahoo知恵袋』や『会話力に関する書籍』もたくさん出ていますので目を通してみると良いと思います。

 

さて、これまでいくつかの具体例をあげましたがいかがでしたでしょうか?

今回具体例としてあげたものは保育をする上では欠かせないものです。時間が経過すれば自然と身に付くこともありますが、あえて自分から進んで学んでみることが大切です。保育園内でも、とあるベテランの先生は保育士として一通りのことは何でもできますが、手遊びなどはある程度できることによって使い回しが聞くので新しくできる手遊びはなかなか増えません。
しかし、子どもたちに人気の手遊びをいろいろと勉強し、保育で実践していくことで今までとは大きく変化が生まれてくるはずです。
『一つ上の保育士を目指す』には自分で目標を決めて一歩一歩前進していきましょう。

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著作・制作など
保育士資格保持者なかのゆうとのイラスト
なかのゆうと(保育士資格保持)
監修・原作・執筆・編集
著書に『先輩が教えてくれる! 新人保育士のきほん(翔泳社)』、『保育士になろう!(青弓社)』。元私立幼稚園教諭。現役保育士や児童福祉施設などに勤務する方を取材し、保育現場のリアルを発信します。
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