需要の高まる男性保育士 2

需要の高まる男性保育士 2

先程の文で簡単に男性保育士が必要な理由を説明させて頂きましたが、ここでは更に掘り下げて記述していきたいと思います。子どもがより豊かに育つ為に男性保育士が存在が必要と述べましたが、保育園側にとっては他にもたくさんメリットはあります。その中でも主なメリットを次にまとめてみました。

  • 保育園側の防犯対策に必要
  • 女性職員にはきつい力仕事の軽減
  • その他

『保育園側の防犯対策に必要』

『保育園側の防犯対策に必要』では皆様もご存知の通り、最近は本当にいつ、どこで、何をされるかわからない時代になってしまいました。保育施設も例外ではありません。保育施設では子どもの安全についてさまざまな対策をとっています。
そのような中、男性の保育士が保育施設に一人でも常駐していたらどうでしょうか。とても心強いと思うはずです。学校など人が集まるところには必ずと言っていいほど不審者が現れます。そういったときに女性だけの職場より、一人でも男性保育士の方がいたらきっと頼りにされるはずです。

『女性職員にはきつい力仕事の軽減』

保育園はデスクワークもありますが、身体を動かす力仕事もたくさんあります。
子どもの活発な遊びに一緒に参加することはもちろん、行事の準備などたくさん力仕事があります。そういったシチュエーションではまさに男性保育士の活躍のしどころです。必ずと言っていいほど頼りにされるはずです。

やはり仕事には男性が向いている仕事もあれば、女性に向いている仕事もあるので、そういった場面で職員の中に男性と女性がいることでうまく助けあっていくことができれば、仕事をうまくまわしていくことができます。

ただ、なんでもかんでも力仕事を男性の先生にまわしてしまい、不満に感じたり、悩みに思っている男性の先生も少なからずいます。お互いが助け合えるコミュニケーションの取れた協力関係を気づいていくことが保育園にとってもよいパフォーマンスを発揮できるのではないかと思います。

『その他』
男性保育士がいることでちょっとした際に役に立つ機会がいろいろとあります。

課外保育で活躍

『課外保育』とは、公共の場所に出て過ごす保育で、例えば、『動物園での遠足』や『お泊まり保育で宿泊施設に泊まる』といったことです。その度に必ず必要となるのが、園児をトイレに連れて行くことです。女の子をトイレに連れて行くことは女性の先生だけでも問題ありませんが、公共のトイレに男の子を連れて行く際は、女性の先生ですと入り口までしかついていくことが出来ません。通常は課外保育の場合、トイレに残っている子がいないか確認したり、不審者がいないかチェックしるのが基本ですが、女性の先生の場合、そこまでは出来ないのが現状です。しかし男性の先生が一人いるだけで、そういった問題は容易に解決され、より安心して課外保育を楽しむことができます。

さらに詳しくここで説明させて頂き、より男性保育士の必要性がはっきりとしたものになることが出来ましたでしょうか。
今後、保育現場で活躍する男性保育士さんがますます増えて、子どもたちと一緒に笑ったり、遊んだりと生活を共にしている男性保育士さんがいる保育園が増えていくことになるでしょう。

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著作・制作など
保育士資格保持者なかのゆうとのイラスト
なかのゆうと(保育士資格保持)
監修・原作・執筆・編集
著書に『先輩が教えてくれる! 新人保育士のきほん(翔泳社)』、『保育士になろう!(青弓社)』。元私立幼稚園教諭。現役保育士や児童福祉施設などに勤務する方を取材し、保育現場のリアルを発信します。
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