男性保育士の保育士就業率

男性保育士の保育士就業率
男性の保育士資格保有者数は年々増加の傾向にあり、2020年4月時点で全国で82,330人の保育士資格保有者がいます。
これは保育士事務登録センターに登録された人数であり、実際には保育所に勤務している男性保育士の数とは異なります。
実際に保育所で働いている人数については、5年に一度調査されている国政調査のデータで確認することができます。
こちらの2つのデータを元に男性保育士の実態を確認してみましょう。
下記に保育士事務登録センターと国政調査のデータをまとました。
グラフを見ていただくと分かる通り、保育士資格の取得者と実際に保育所で働く男性の方は年々増えていることがわかるかと思います。
【グラフ】男性の保育士登録者数と国勢調査の男性保育士数
ここで注目したいのは、『男性保育士就業率』です。ここでの『男性保育士就業率』とは、『保育士資格を取得した人が実際に保育所で働いている割合』になります。2020年度の結果では、就業率は23.4%となっており、保育士資格を取得した男性で実際に保育所や福祉施設などで保育士として勤務しているのはおおよそ4人に1人ということになります。
では女性の場合はどうかも確認してみましょう。
【グラフ】女性の保育士登録者数と国勢調査の女性保育士数
女性の場合、2020年度の結果では、就業率は38.7%となっており、男性より15.3%上回っている結果となりました。
以上の結果をふまえて考察できることは、何らかの理由で男性が保育士仕事に就かなかった、もしくは離職してしまったケースが高いということです。女性の場合は、出産後などでも復職する保育士の方も多いですし、パートなどで働く方も多くいるため、男性より高い数値がでましたが、やはり男性としては、まだまだ生涯続けていく職業としては、環境や待遇が整っていないと言えるでしょう。
この数値の改善には公立保育所の人員数の拡大や、待遇の良い民間保育所施設の増加、保育士への政府の補助金の拡充などが必要になってきます。保育士の待遇改善の動きは徐々に進んではいますが、安定して保育士の職業を続けていきたい場合は、公立保育所に就職することが、今のところ最善の方法であることが今後もしばらくは続くと思われます。

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