保育士の配置基準緩和され、無資格保育者が増加?!

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2015/12/4の日経新聞に『保育士配置基準緩和』の見出しの記事が掲載され、これに対して保護者や保育士を目指す方から、不安や怒りの声が相次いました。
以下は、日経新聞に掲載された記事の一部になります。

厚生労働省は4日、保育士の配置基準に関する緩和策をとりまとめた。規制緩和で深刻な保育士不足を和らげたい考えだ。今年度中に省令を改正し、来年4月から新ルールを適用する。

保育士2人以上の配置を義務付けている現行ルールを変更する。子どもの少ない朝夕に限り保育士1人に加え、研修を受けた保育ママなど資格を持たない人での保育を認める。子どもが多い日中に多くの保育士を配置して、手厚く保育できる効果が見込まれる。

今までも無資格で保育所で働ける枠はあったが・・

元々、無資格でも保育所で働くことは可能です。子育て経験があるパートタイムの先生など無資格の方もいます。今回の記事では『設置基準』を緩和することにより、いままで2人必要だった保育士の設置基準が、『保育士1人』と研修を受けた保育ママなどの計2人でもOKにするといった内容になります。

ただこの内容に肯定的な意見は数少なく、多くが批判的な意見となりました。

保育士が1人ということはその保育士が何らかの理由で全体を見れなくなった時に、有資格者がその場を安全に管理できているのか疑問ですし、そもそも研修を受けたということがどのような内容か不明な為、不安を感じるのも無理はないでしょう。

もし研修内容が誰にでもできるような内容で、その先生が1人で保育の場をみるような状況になったときに事故など起きやすくなってしまうのではないか?多くの懸念があります。

他にもコメントにあがった意見としては、

「これは「保育士2人+...」にしないと保育士の負担が増えるだけじゃない?」

「こんなんしたら、保育士の給料が、下がる予感が...」

「無資格でも保育士できるって国が思ってる時点で保育士のこと馬鹿にしてるんだよなぁ...」

といった否定的な意見が多くありました。

そもそも保育士の待遇を変えなくては保育士不足は解消しない

保育士が不足している→保育士の設置基準を緩和しようという発想は保育士の現場を知らない人が考えたんだなと感じます。

保育士を目指して、短大や専門学校を卒業した方や、保育士試験を突破して保育士になった方のどちらも保育士という仕事をするために努力をしたわけであり、その証明として資格を持っています。そんな先生だからこそ、自分の大切な子供を信頼して預けることができますが、もし、無資格で子供に無関心で、給料をもらうために仕方なく保育所で働くといった人がいたらどうでしょうか?この制度で95%はそういった先生はいないとしても、何十人に1人かはそうした人が子供を保育する状況になってもおかしくはありません。そんな保育所には間違っても大切な子供を預けたくはないはずです。

そもそもの話ですが、この問題は、保育士自体の待遇の改善など抜本的な改革をしない限り、子供を安心して預けられる環境を維持しながらの保育士不足解消は難しいでしょう。

『保育士の処遇改善が拡大中!自治体の補助金制度とは?』の記事で書きましたが、保育士不足の解消にはこのような、賃金の実質の向上など待遇の改善などがもっと必要です。

夫婦共働きにが当たり前となった今日では、まだまだ保育所の整備が整っていません。保育士不足を発端として、保育士の待遇改善につながるように今後期待していきたいと思います。

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