2015年10月24・25日に行われた地域限定保育士の受験者数・合格率が公表されました。
以前、『地域限定保育士とは?』の記事では地域限定保育士の詳細や問題点などについて書かれていますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
地域限定保育士の受験者数 | |||
特別区 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
成田市 | 1,358 | 249 | 18.3% |
神奈川県 | 5,635 | 1,330 | 23.6% |
大阪府 | 3,298 | 727 | 22.0% |
沖縄県 | 523 | 78 | 14.9% |
合計 | 10,814 | 2,384 | 22.0% |
上記と合わせて、2015年度の保育士試験の受験者数を見てみます。
2015年保育士試験 | |||
都道府県 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
千葉 | 2,098 | 481 | 22.9% |
神奈川県 | 4,476 | 1,019 | 22.8% |
大阪府 | 2,752 | 632 | 23.0% |
沖縄県 | 700 | 99 | 14.1% |
この数値を見てみると、成田市は成田市限定にも関わらず前年度千葉県の保育士試験受験者の半数を超える受験者が集まりました。また、神奈川県・大阪府でも2015年度の通常の保育士試験の受験者数を上回る結果となりました。保育士試験を受験する都道府県にいる受験生に加えて、他県からも『地域限定保育士試験』を受験する方がいたと考察することができます。
今回、初の試みの『地域限定保育士』試験ですが、ひとまず成功したと言えるのではないでしょうか。今後、これまで年に1度だった保育士試験が年2回の実施の定着化がより現実味を帯びてきました。
平成28年保育士試験(2回目)と併せて地域限定保育士試験を実施
平成28年には4月に行われる保育士試験の他に、10月に2回目の保育士試験が行われます。地域限定保育士試験としては、大阪府と宮城県の2都市で行われ、沖縄県と神奈川県では実施されません。
今回、地域限定保育士試験は2都市と前年度から半減しました。平成28年は地域限定保育士試験と、2回目の保育士試験が混在するややこしい状態となっていますが、地域限定保育士試験の一定の需要は確認されたことから、今後は保育士試験を年2回行う方向になりそうです。