保育士公務員試験 - 面接対策 -

なかのゆうと
監修なかのゆうと(保育士資格保有/著書「新人保育士のきほん」他)

実際に面接を受けた体験体験談から対策を解説

先生が受けた公務員試験の面接はどういった感じでしたか?

僕の場合、全く業種の異なる職種の面接経験もあるのでその経験もふまえての話になりますが、一般企業の面接はコミュニケーションをとって相手がどういった人物か?これまでどういったことをやってきたのか見極めるような面接でしたが、公務員試験の面接は一問一答と言う感じで、どちらからと言うと・・そう!今まで経験した中では、高校の推薦入試の時のような面接の雰囲気でした。

『高校の推薦入試』ですか・・?

うーん、私は推薦入試の面接をしたことがないのでちょっとイメージがしづらいなぁ...

一般企業の場合、色々な面接方法があるので一概には言えませんが、新卒の一般的な『一問一答』の面接と思ってもらって問題ないですよ。その辺りもうちょっと詳しくこのページで解説していきますね。

筆記試験が合格するといよいよ次は最終選考でもある面接に!

保育士採用の公務員試験では、筆記試験の結果からその年の採用予定人数をもとにある程度の人数に絞られ、残った方々で面接試験が実施されます。

『面接』は、多くの自治体が最終審査としており、今までの採用試験を合格してきた人達の中から、保育士として職務につく上でより適してると思われる人材を選びます。

自治体によっても異なりますが、私の場合、保育士枠の採用は『若干名』と募集要項に記載されていましたが、実際に面接会場にみた人数は15、6人はいたので、その光景を目にした時、結構人数がいるという印象を受けました。そしてそのあと頭の中で『少なくとも半分は面接で落ちてしまうのか、、』と厳しい状況を肌で感じました。

実体験から伝える公務員採用試験の面接

今までに味わったことのない緊張感と空気感

緊張した自分を落ち着かせるようしながら待機していると、ついに!といった感じで面接はスタートします。

まず会場ですが、区役所の会議室のような場所で行われました。面接の時間になるとまず最初に1番の方がドアをノックし、「失礼します。」と言ってから部屋に入室します。
4番の方は最後に入室をして、ドアを閉めます。面接官は4、50代の区職員と思われる方が4人おり、その隣の机に記録を担当すると思われる方が2人いました。

部屋に入ると緊張はピークに達し、正直なところ今までに味わったことのない空気感で、非常に重い雰囲気がする感じでした。余裕のない自分でしたが、他の3人に助けを求めるようにちらっと目線を周りに向け様子も見てみましたが、決して余裕があるとは言えない状態でした。これからの自分の一問一答で合否が決まるわけですから当然と言えば当然です。

面接は4名対4名のグループ面接方式

それぞれが椅子の前に立つと1番の方から、受験番号と氏名等を言ってから着席します。そして質問の開始です。言葉のキャッチボールというものはではなく、面接官が予め決められている項目から選んで質問を行い、受験者はそれについて答える。受験者が「以上です。」と自分の考えを答えたらそこで回答は終了するような流れでした。受験者が回答した内容について深く掘り下げたりすることはありませんでした。

面接は4名対4名のグループ面接方式。1から4番までの番号は予め決められており受験者は伝えられた番号が自分の番号となります。

面接時の人数

面接官からの質問の際は番号で「何番の方お願いします。」とランダムの順番で質問されます。仮に1番だったからといって全ての質問が1番最初に聞かれるわけではなく、基本的には不平等の内容に順番を分散して質問している印象でした。

受験者 区職員
4名 4名(試験官)、2名(記録者)

 

質問が10問ほど(1試験官あたり2、3問)繰り返され、面接が終わりました。合否の判定の結果ですが、2、3週間後に郵送で通知が届きました。

実際に聞かれた面接官の質問内容

実際に質問された内容を以下にまとめました。

Q なぜあなたは区職員の採用試験を受験したのか教えて下さい。またもし採用されたらどのような職員になりたいと考えていますか?

Q 保育園内で障害児の園児に対し、近くにいた健常者の子どもが、「なんで○○くんは‥なの?」と障害について聞いたことで、まわりの子どもたちが騒ぎ始めました。あなたなら保育者としてどのような行動をしますか?

Q 公務員批判についてどう思われますか?

運命の合否の判定!結果...

合否の判定の結果ですが、面接が実施されてから2、3週間後に郵送にて通知が届きました。
私の場合、結果は残念ながら不合格でした。今思い返すと新卒で就職の面接が初めてだったため、あの緊張感のある面接に想像が至らず、明らかな面接対策不足が原因で失敗してしまったと感じています。

私自身、面接は会話の受け答えなので「なんとかなるかも」といった姿勢で臨んでしまっていましたが、明らかに間違いだったと思います。この面接を経験して言えることは、面接といった緊張感のある空気に慣れておくことと、できるだけ想定される質問内容をシミュレーションしておき、考えをまとめておくことがとても大切だと感じています。筆記試験や2次試験の合格通知から面接まではある程度時間があるはずですので、時間の取れる限り繰り返し面接対策を行い、本番に臨んでいただければと思います。

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著作・制作など
なかのゆうとのイラスト
なかのゆうと(保育士資格保持)
監修・原作・執筆・編集
著書に『先輩が教えてくれる! 新人保育士のきほん(翔泳社)』、『保育士になろう!(青弓社)』。元私立幼稚園教諭。現役保育士や児童福祉施設などに勤務する方を取材し、保育現場のリアルを発信します。
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