5択で一番確率の高い番号 ~保育士資格筆記試験~

選択肢に迷ったら『3』を選ぶ理由、『1』を選ばない理由

保育士試験は9科目(平成24年までは10科目)の試験があり、合計160問もの問題があります。この160もの問題のなかには、さっぱりわからない問題やどうしても絞り切れない問題など、選択に迷う問題が出てくるでしょう。

もしくは、状況によっては時間がなくなってしまい『とにかくマークシートだけでも埋めなくては!』といった事態も起こるかもしれません。

そういった状況では、とにかくどれかにマークするわけですが、実際の保育士試験では何番が正解が多いのか?を知っておいて損はないはずです。
以下は、過去10年間の保育士試験の正答を番号別に算出した割合のデータ表になります。

  H28
後期
割合
(%)
H28
前期
割合
(%)
H27 割合
(%)
H26 割合
(%)
1 19 11.9% 29 18.1% 28 17.5% 31 19.4%
2 33 20.6% 29 18.1% 37 23.1% 23 14.4%
3 44 27.5% 42 26.2% 31 19.4% 36 22.5%
4 36 22.5% 35 21.9% 36 22.5% 41 25.6%
5 27 16.9% 24 15% 28 17.5% 29 18.1%

※1
1 0.6% 1 0.6% 0 0% 0 0%
  H25 割合
(%)
H24 割合
(%)
H23 割合
(%)
H22 割合
(%)
1 28 17.5% 27 16.9% 30 18.8% 26 16.3%
2 31 19.4% 32 20.0% 32 20.0% 36 22.5%
3 34 21% 32 20.0% 33 20.6% 43 26.9%
4 38 23.8% 39 24.4% 28 17.5% 29 18.1%
5 29 18.1% 28 17.5% 35 21.9% 25 15.6%

※1
0 0% 2 1.3% 2 1.3% 1 0.6%
  H21 割合
(%)
H20 割合
(%)
H19 割合
(%)
H18 割合
(%)
1 23 14.4% 33 20.6% 25 15.6% 23 14.4%
2 31 19.4% 27 16.9% 30 18.8% 31 19.4%
3 44 27.5% 40 25% 35 21.9% 41 25.6%
4 33 20.6% 38 23.8% 35 21.9% 30 18.8%
5 26 16.3% 22 13.8% 32 20.0% 33 20.6%

※1
3 1.9% 0 0% 3 1.9% 2 1.3%

※1 出題ミスの為回答不能。全員正解とする。

    ・・その年度の最も正解が少なかった番号
    ・・その年度の最も正解が多かった番号

いかがでしょうか。保育士試験では、1番が正解という確率は低くなっています。1番以外を見てみると、真ん中(2、3、4)の番号が正解の確率は高いということが判断できます。また、5の確率も『1』の次に低くなっています。

例えば、試験問題で1番と3番を選ぶのに迷ったときは、確率論的には3番の選ぶほうが正解する確率が高いということになります。

保育士試験では、たとえ偶然で正解した1問も、よく勉強して正解した1問も得点は同じ5点です。試験本番で少しでも運を味方に付けるため、確率の高い番号と低い番号を押さえておいて損はないはずです。

資格筆記試験には常識問題がたくさん

一度、試験を受験された方はお気づきだとは思いますが、筆記試験にはたくさんの常識問題が出てきます。科目名だけを見ると、『小児保健』や『保育原理』などあまり親しみのない科目名ばかりなので、一度も受験されていない方には、『難しそうだな...』と感じてしまうかもしれません。

しかしご安心を。試験問題の中には、常識的な簡単な問題もよく出題されます。ここでは実際に出題された2問を解説していきます。

常識あれば簡単!勉強しなくても解ける問題1

平成27年度保育士試験 子どもの保健より

問3 次の文は、褐色性母斑がたくさんある3歳児に関する記述である。

保護者から「調べたらレックリングハウゼン病というのを知った。心配である」と言われた。保育所の健診で嘱託医から「レックリングハウゼン病の可能性はなく、普通に保育して良いし、親に心配を与えないようにして下さい」と言われた。

次のうち、保育士として不適切な行動の記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A レックリングハウゼン病とは、どのような病気か良くわからないので、書物等を調べてみる。

B インターネットによる検索では、「優性遺伝病であり、知的障害が生じることがある」と書いてあったので、心配になり精密検査を勧める。

C 保護者には、「あまり心配しないで、普通に育てて下さい」と伝える。

D 保護者には、嘱託医から「心配しないように」と言われたが、かかりつけの小児科医を受診する際に、聞いてみると良いかもしれませんと伝える。

E 念のため他の園児に感染しないように、隔離して保育する。

   (組み合わせ)     

1
2
3
4
5

この問題では保育士として不適切な行動を求められています。では上から順に見ていきましょう。

A レックリングハウゼン病とは、どのような病気か良くわからないので、書物等を調べてみる。

自分の知らないことを調べるってことは大切なことですね。まったく不適切な行動とは思えません。この時点で、『A』が入っている1と2の選択肢は候補から消えました。5択から3択に早変わりです。

B インターネットによる検索では、「優性遺伝病であり、知的障害が生じることがある」と書いてあったので、心配になり精密検査を勧める。

嘱託医の言っていることとまったく反対の行動を勝手にとってしまっています。『インターネット』調べた信憑性に乏しいかもしれない情報で、保護者を不安にさせる。こういった保育士さんが実際にいたら困りますね。その為、これは不適切な行動に入ります。

Bまでみたところで、3,4のどちらか2択になりました。

この時点でDかEにもう一つの不適切な行動があるため、Cは読まくても大丈夫ですが、1行しかないので念のため確認してみます。時間に余裕がなければ飛ばしても構わないでしょう。

C 保護者には、「あまり心配しないで、普通に育てて下さい」と伝える。

嘱託医の言っていることを守っているので問題なさそうなことがわかります。

D 保護者には、嘱託医から「心配しないように」と言われたが、かかりつけの小児科医を受診する際に、聞いてみると良いかもしれませんと伝える。

前半部分は違和感がないのですが、『かかりつけの小児科医を受診する際に、聞いてみると良いかもしれません』というところが少しひっかかります。ただ問題はなさそうですが、こういったときはEの選択肢の内容と比べてどちらか選びましょう。

E 念のため他の園児に感染しないように、隔離して保育する。

Bの選択肢でとても不適切な行為と感じましたが、これは更にひどい不適切な行為です。感染性のものと勝手に判断してしまったのか、インフルエンザのような対応になっています。

さて、これで『B・E』が不適切な行動となるため、『4』が正解となります。

常識あれば簡単!勉強しなくても解ける問題2

平成19年度保育士試験 小児保健より

次の文は、事故の応急処置に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 鼻に豆が入ってしまった。ピンセットでつまんで引っ張り出した。

B 捻挫をした。痛がる部位をよくもんだ。

C 犬に咬まれた。傷口を流水で洗い、医師の診察を受けた。

D 蜂に刺された。毛抜きで蜂の針を抜き冷やしたが、腫れがひどいので医師の診察を受けた。

E 誤って熱湯を手にかけてしまった。すぐに軟膏を塗って包帯で縛った。

   (組み合わせ)     

 
1 × ×
2 × × ×
3 ×
4 × × ×
5 × × ×

まず正解を先に述べると『5』が正解となります。

はじめにAの『鼻に豆が入ってしまった。ピンセットでつまんで引っ張り出した。』とありますが、果たしてこれが適切な処置と感じるでしょうか?? 

…大方の人ならば、この行為は少なからず危険性があると感じるはずではないでしょうか。少しでも矛盾やおかしいと感じることがあれば必ずといっていい程×の可能性が高いです。この時点で、1、2という選択肢が消え、3択問題に早変わりとなりました。

そしてB、『捻挫をした。痛がる部位をよくもんだ。』とありますが、どう考えてもあり得ない行為であるとは思いませんか?
Bが×という確信が持てれば、これでもう正解の5番をチェックすることができます。ここまで15秒ぐらいで辿りつけるのではないでしょうか。

しかし、残りのC以降の問いも5番の組み合わせであっていればより安心できるのでスピーディーにチェックをします。こういった問題は確実に得点にしておきたいので、これでおかしなところがなければ、自信をもって5番をチェックして次に進むことができるわけです。

以降の問いのC、Dを見てみると、両方とも医者に診せており、応急処置にも違和感がないことがわかります。選択肢5番の組み合わせと比べてみると、C、Dともに○なので確かに思った通りの結果になります。
そして、E。やけど=『すぐに水で冷やす』は誰もが知っている常識ですが、
選択肢の回答にはすぐに軟膏を塗ったとなっているので、×が正しいと判断できます。ですので、やはり5番が正解だということが確信に変わります。

他にも保育士試験問題には、こういった常識問題がたくさん含まれています。保育士筆記試験は10科目と言われると多くの方が大変そうなイメージを抱きがちですが、こういった常識問題も含まれているいることも知っていただき、少しでもモチベーションを上げて試験勉強に取り組んでいただけばと思います。

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