令和7年 保育士試験(後期)問題
社会的養護
(選択式 10 問)

問1 次の文は、「児童の権利に関する条約」第 20 条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

一時的若しくは恒久的にその( A )環境を奪われた児童又は児童自身の( B )にかんがみその( A )環境にとどまることが認められない児童は、( C )が与える特別の保護及び援助を受ける権利を有する。

   
1 養育 社会的養護 社会
2 家庭 最善の利益
3 家庭 社会的養護 社会
4 家庭 最善の利益 社会
5 養育 最善の利益

問2 次のうち、養育里親に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

1 同時に養育できる委託児童の合計は2人までである。
2 委託期間は、長期以外に数週間や1年以内など、短期の委託もある。
3 委託児童は 18 歳未満の者が原則であるが、都道府県が必要と認めるときは、委託児童は満 22 歳に達する日まで措置を継続できる。
4 「令和4年度福祉行政報告例」によると、令和4年度末現在、里親の種類の中で委託児童数が最も多いのは養育里親である。
5 認定の要件として、戸籍上の夫婦であることが条件である。

問3 次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和7年3月 こども家庭庁)における近年の社会的養護の傾向に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 乳児院に入所する理由としては、父母が行方不明の場合もある。

B 社会的養護の施設に入所する児童のうち、「障害等のあるこども」の割合が最も多いのは児童自立支援施設である。

C 社会的養護の施設のうち、入所している児童が最も多い施設は児童養護施設である。

D 里親とファミリーホームのうち、被虐待体験のある児童の委託割合が多いのは里親である。

   
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × ×

問4 次の文は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「里親・ファミリーホームの理念」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

・ 里親及びファミリーホームは、社会的養護を必要とする子どもを、養育者の家庭に迎え入れて養育する「( A )」である。

・ また、社会的養護の担い手として、( B )な責任に基づいて提供される養育の場である。

・ 社会的養護の養育は、家庭内の養育者が単独で担えるものではなく、家庭外の協力者なくして成立し得ない。(中略)家庭内における養育上の課題や問題を解決し或いは予防するためにも、養育者は協力者を活用し、養育のありかたをできるだけ「( C )」必要がある。

   
1 家庭養護 道徳的 ひらく
2 家庭養護 社会的 ひらく
3 家庭的養護 道徳的 ひらく
4 家庭的養護 道徳的 つなぐ
5 家庭的養護 社会的 つなぐ

問5 次の文は、「一時保護ガイドライン」(令和6年 こども家庭庁)における「一時保護開始の手続」の記録に関する記述である。不適切な記述を1つ選びなさい。

1 記録には、日時場所、説明方法、説明内容、聴取内容、こどもの反応・様子、所見を記載する。
2 聴取内容は、膨大な記録内容となる可能性を踏まえ、こどもから聴き取った内容をそのまま記載することは避け、要約したものを記載する。
3 記録の内容について、相違がないか、可能な限りこども本人にも確認してもらうことが望ましい。
4 こどもが意見を言いたくないという態度を示しているときは、その旨を記録する。
5 乳幼児や障害児など、言葉による意見の表出が困難なこどもについては、その泣き方や表情、しぐさや身振り等の反応や行動変化を客観的に記録する。

問6 次のうち、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年3月 厚生労働省)に照らし、児童養護施設での食事に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 食育の推進においては担当保育士が中心となり、食育計画、食事提供に関する計画を立て実践する。

B 食事場面で得られる情報は、管理栄養士・栄養士や調理員も含めた多職種で共有し、子どもの養育に繋げていくことが重要である。

C 将来、独立家庭を築いた時のモデルとなることを意識し、行事や行事食、地域の風土や文化などを通した食文化について伝承することも自立支援の一環として大切である。

D 本体施設の管理栄養士・栄養士は、小規模ケア部門職員が子ども一人一人に合わせた支援が行えるように、職員会議等で職員に食育に関する研修を行うことが義務付けられている。

   
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×

問7 次のうち、日本の児童福祉の歴史について、【Ⅰ群】の人物と、【Ⅱ群】の施設を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

【Ⅰ群】

A 石井十次

B 石井亮一

C 野口幽香

D 留岡幸助

【Ⅱ群】

ア 滝乃川学園

イ 岡山孤児院

ウ 家庭学校

エ 二葉幼稚園

   
1
2
3
4
5

問8 次のうち、「親子関係再構築のための支援体制強化に関するガイドライン」(令和5年 12 月 こども家庭庁)に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

1 こどもにとって不適切な親子関係、養育環境から物理的に分離することで、こどもの自尊感情や自己肯定感を高めることが容易になる。
2 親自身も自らの生育歴や家族関係の中でさまざまな課題や問題、葛藤等を抱えている場合があり、親自身への支援も必要である。
3 親子関係再構築支援の実施にあたっては、こどもの意見・意向を丁寧に確認しながら進めていくことが必要である。
4 児童相談所内の研修体系として、外部講師を招いて研修を月に1回以上開催することが義務付けられている。
5 必要な支援をこどもと親との双方に行うとともに、きょうだい等の家族・親族や地域等を含めて総合的なサポートをすることが支援者・支援機関に求められている。

問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

保育士のFさん(女性)は、G児童養護施設に就職をして 10 年目を迎え、1つの生活ユニットのリーダーとして他職員と共に担当している。ある日の夕方、担当ユニットで生活をしているHさん(14 歳、女児)が帰宅したところ、Hさんから「話がある」とF保育士が呼ばれた。人目がない部屋で話したところ、Hさんから「妊娠したかもしれない、どうしよう…」と打ち明けられた。

【設問】

次のうち、G児童養護施設およびF保育士がとるべき対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A F保育士がHさんから、妊娠した可能性と経緯について聴き取った。

B F保育士は、性はプライベートな事柄であるため自分自身で考えるようHさんに伝えた。

C F保育士が付き添って産婦人科を受診することをHさんに提案した。

D G児童養護施設は、性教育への意識を高めるために外部講師を招いて職員への学習会を実施することを検討した。

   
1 ×
2 × ×
3 × × ×
4 ×
5 × ×

問 10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

Pさん夫婦(共に 40 代)は養育里親であり、委託児童のJ君(16 歳、男児)と3人で 10 年間生活をしている。先月、児童相談所からS君(7歳、男児)の委託の打診を受けた。S君は、将来的に家庭復帰が見込めるが、特定の大人との愛着関係の下での養育が必要である。

打診後の委託前交流は順調に進み、Pさん夫婦は児童相談所から正式な委託を受けた。

【設問】

次のうち、S君の養育の開始に伴う、Pさん夫婦の対応に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

A S君を迎えることについて、J君が理解できるように説明をする。

B 学校生活が始まる前に、里親家庭の子どもであることを、S君が入学する学校に説明する。

C 委託後は、Pさん夫婦の姓を名乗るようにS君に言い聞かせる。

D J君の養育経験があるため、S君の養育については児童相談所や里親会には頼らずに行う。

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