令和3年 保育士試験(後期)及び
国家戦略特別区域限定保育士試験問題
保育実習理論
(選択式 20 問)

問1 次の曲の伴奏部分として、A~Dにあてはまるものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。

   
1
2
3
4
5

問2 次のA~Dを意味する音楽用語を【語群】から選んだ場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A moderato

B tempo primo

C allegretto

D a tempo

ア ゆったりと  イ 最初の速さで  ウ もとの速さで  エ やや速く  オ 楽しく  カ 中ぐらいの速さで  キ 好きな速さで  ク とても速く

   
1
2
3
4
5

問3 次の楽譜からマイナーコードを抽出した正しい組み合わせを一つ選びなさい。

1
2
3
4
5

問4 次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、最高音が歌いにくそうであった。そこで長2度下げて歌うことにした。その場合、下記のコードはどのように変えたらよいか。正しい組み合わせを一つ選びなさい。

    D G A
1 B E F♯7
2 B E F
3 C F G
4 C F G
5 C F G

問5  次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。それは次のうちのどれか、一つ選びなさい。

1 こぎつね(作詞:勝承夫 ドイツ民謡)
2 おもちゃのチャチャチャ(作詞:野坂昭如 補作:吉岡治 作曲:越部信義)
3 たき火(作詞:巽聖歌 作曲:渡辺茂)
4 クラリネットをこわしちゃった(訳詞:石井好子 フランス民謡)
5 とんぼのめがね(作詞:額賀誠志 作曲:平井康三郎)

問6 次の文のうち、不適切な記述を一つ選びなさい。

1 音楽用語の decresc. と dim. は、同じ意味である。
2 日本のわらべうたは、すべて2音でできている。
3 小林純一は、「手をたたきましょう」の作詞者である。
4 サクソフォーンは、木管楽器である。
5 ピアノの楽譜でイ長調の調号は、♯(シャープ)が3つである。

問7 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」のオ「表現」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

生活経験や( A )に応じ、自ら様々な表現を楽しみ、表現する意欲を( B )に発揮させることができるように、遊具や用具などを整えたり、様々な素材や表現の仕方に親しんだり、他の子どもの表現に触れられるよう配慮したりし、表現する過程を大切にして( C )を楽しめるように工夫すること。

   
1 年齢 完全 遊び
2 環境 徐々 造形
3 発達 十分 自己表現
4 感性 状況
5 気持ち 豊か 文化

問8 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

G保育士とH保育士は、子どもの絵について話をしています。

G:最近、Zちゃんの絵が変わってきました。以前は、丸や渦巻きのような形ばかりを描いていましたが、近頃では丸に手足のように見えるものを描いています。

H:それは、( A )と呼ばれる特徴的な表現ですね。Zちゃんのように子どもの絵は成長と共に変化します。ある時期の特徴的な様相をもとに区分したものを( B )と言います。現在、国内で一般的な( B )の区分は、国外の美術教育学者( C )等の研究に基づいています。

G:( B )の観点を持つことの意味は何でしょう。

H:成長に相応しい指導の内容を組み立てることができますね。それと同時に、成長に伴う絵の変化は一律ではありませんので、( D )の差を考慮して、一人一人に寄り添うことに役立ちます。

【設問】

( A )~( D )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

   
1 頭足人 表現領域 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.) 技術
2 頭足人 発達段階 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.) 経験
3 頭足人 表現領域 チゼック(Cizek, F.) 技術
4 天地人 発達段階 チゼック(Cizek, F.) 経験
5 天地人 表現領域 チゼック(Cizek, F.) 技術

問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

J保育所では、K保育士とL保育士が、絵の具の色について話をしています。

K:この絵は赤と青緑の色が、印象的ですね。

L:色相環だと( A )に位置する色で、( B )と言います。

K:黄と( C )も( A )ですね。

L:こうした位置関係にある絵の具を混ぜ合わせると( D )色になります。

【設問】

( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

   
1 混合色 明るい
2 反対 無彩色 青紫 にごった
3 近く 補色 澄んだ
4 反対 補色 青紫 にごった
5 混合色 黄緑 明るい

問10 次の一般的な陶芸制作工程の( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

<陶芸の制作工程>

成形 →( A )→( B )→ 絵付け → 釉薬がけ →( C )→ 完成

ア 練り  イ 本焼き  ウ 乾燥  エ 素焼き  オ 保湿  カ 保温  キ 焼き締め  ク 塗装

   
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5

問11 レオ・レオーニ(Leo Lionni)は様々な技法を用いて絵本を制作している。次の文のうち、技法に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 『スイミー』では、絵の具を塗った面が乾かないうちに、紙などを押し当てて写し取る「転写」技法が背景に用いられている。紙を剥がしたときに現れる思いがけない模様が効果的に活かされている。

B 『フレデリック』では、紙などを台紙にのりで貼り付ける「スタンピング」技法を用いて、様々な種類の紙の特性を活かしながら情景を豊かに表現している。

C 『ひとあしひとあし』では、凸凹のある物の上に紙を置き、鉛筆などでこすって形や模様を浮き立たせる「フロッタージュ」技法が用いられている。

   
1
2 ×
3 ×
4 ×
5 × × ×

問 12 次のうち、竹とんぼの軸を両手に挟み、右手を前に押し出すように軸を回転させて上に飛ばす場合、左右の羽根の作り方として最も適切なものを一つ選びなさい。

1 左右どちらも羽根を水平にする。
2 左右どちらも羽根の手前を下げる。
3 左右どちらも羽根の手前を上げる。
4 左の羽根の手前を上げ、右の羽根の手前を下げる。
5 左の羽根の手前を下げ、右の羽根の手前を上げる。

問 13 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」エ「言葉」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

言葉は、身近な人に親しみをもって接し、自分の( A )や意志などを伝え、それに相手が応答し、その言葉を( B )を通して次第に獲得されていくものであることを考慮して、子どもが保育士等や他の子どもと関わることにより( C )を動かされるような体験をし、言葉を交わす喜びを味わえるようにすること。

   
1 思考 話すこと 感性
2 思考 聞くこと
3 思考 聞くこと 感性
4 感情 聞くこと
5 感情 話すこと 感性

問 14 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

P保育所のY保育士は、誕生会でパネルシアター、ペープサート、エプロンシアターのうち、いずれかを子どもたちの前で演じようと考えている。そこで、それらを演じる際の注意事項について、以前自分で作成したメモを読み返している。

【設問】

A~Cはそのメモの一部である。パネルシアター、ペープサート、エプロンシアターのそれぞれをア・イ・ウとした場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A 舞台部分から割りばしが2cm ほど見えている高さに保つように注意する。実演中は、登場人物のだれが話している場面か、子どもにわかりやすいように動かし方を工夫する。登場人物が速く走っている場面では、ジグザグ走法(上下に動かしながら進めていく技法)などを使って躍動感を表現する。割りばしが抜けてしまうと演じることが難しくなるので、接着面を確認しておく。

B 登場人物や背景などは大きめの箱に入れて準備しておき、子どもが気になってお話に集中できなくなることがないようにする。演じる前に話の内容をもう一度確認し、貼る順番をよく整理しておく。演じる際は舞台や台本ばかりに目が行ってしまわないように、また貼ったものが子どもからよく見えるように、気をつける。

C しっかりと前を向いて立つようにし、子どもにお話がきちんと伝わるようにすることを心掛ける。子どもに見せるときには、腕を伸ばし左右の子どもにもしっかりと見えるようにする。自分の手の可動範囲を考えて、ポケットやマジックテープの位置が、適切かどうかを確認し、場合によっては、取付位置を少し動かす。

ア パネルシアター

イ ペープサート

ウ エプロンシアター

 
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5

問 15 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

M保育所のR保育士は、保育の計画や保育の記録を通して、自らの保育実践を振り返るための自己評価を行い、保育士としての専門性の向上や保育実践の改善に努めたいと考えている。

【設問】

R保育士が、自己評価によって子どもの育ちを捉える際に、留意すべき点として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 子どもが何をしていたかやその結果だけではなく、取り組みの過程を理解すること。

B 子どもの発達には個人差があること。

C 子どもの心の動きや物事に対する意欲など内面の育ちを捉えることよりも、子どものできることとできないことに焦点をあてること。

D 子どもと子ども、子どもと保育士等との関係なども視野に入れて捉えること。

    C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

問 16 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

・ 全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、保育時間などを考慮し、子どもの育ちに関する( A )見通しをもって適切に作成されなければならない。

・ 全体的な計画は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく指導計画、( B )、食育計画等を通じて、各保育所が( C )して保育できるよう、作成されなければならない。

   
1 短期的 保育計画 創意工夫
2 長期的 保育計画 地域連携
3 短期的 保健計画 地域連携
4 長期的 保健計画 創意工夫
5 短期的 保育計画 地域連携

問 17 次のA~Dのうち、保育士がもつべき倫理観を、「全国保育士会倫理綱領」に照らした際の行 動の指針として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びな さい。

A プライバシーの保護

B 地域の子育て支援

C 利用者の代弁

D 子どもの発達保障

   
1
2 ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

問 18 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。

B 他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う。

C 周囲の様々な環境に責任感をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。

D 経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

E 感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。

    B C D
1 × ×
2 ×
3 × ×
4 × × × ×
5 × × ×

問 19 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

児童養護施設で実習中のSさんは、その日の実習終了後、実習記録(実習日誌)の作成をしていた。その日はTちゃん(2歳、女児)が、Sさんと初対面であったのにも関わらず、人見知りせずにスキンシップを求めてきたことが印象に残った。

【設問】

次のうち、実習記録作成に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A Tちゃんの個人名や入所理由など、ケース記録に書かれているまま、実習記録に転記した。

B 自分になついてくれたことが嬉しかったなど、自分の感情を中心に記述した。

C Tちゃんの行動を愛着形成に関連がある事柄として捉え、記録で考察した。

D Tちゃんの言動だけでなく、Sさん自身の印象や考えについても考察を行い、記述した。

   
1 ×
2 × ×
3 ×
4 × ×
5 × ×

問 20 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

Vちゃん(4歳、女児)とW君(10 歳、男児)のきょうだいは、母親と3人暮らしである。父親は4年前に離婚して以降、所在不明である。Vちゃんは保育所に通っているが、休むことが多く、登園する際にはいつもW君が送迎しており、最近母親の姿を見ることはなかった。この状況を心配したVちゃんの保育所は、児童相談所に相談した。児童福祉司が家庭訪問をした際にW君と母親に話を聞いたところ、W君は、「Vの面倒は僕がみているから大丈夫です。それに、母はお金を置いていくので生活には困っていません」と答えた。母親からも同様の回答があった。母親は、夜勤のある仕事をしているため、夜間、家を不在にすることが多く、VちゃんとW君は、母親に渡されたお金で、毎日、コンビニエンスストアで弁当などを購入している。

【設問】

次のうち、児童相談所の当面の対応として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 通っている小学校からW君の就学状況や家庭状況について情報収集を行う。

B 母親が養育についてどのように考えているかの聞き取りをする。

C 直ちに母子分離をし、子どもたちを児童養護施設に措置する。

D W君が家庭生活の維持に役割を果たしていることを認め、その役割をこれまで以上に果たすように指示する。

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