国家戦略特別区域限定保育士試験問題
問1 次のうち、バルテス(Baltes, P.B.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ヒトの発達は、多次元的、多方向的に進みうる。また高い可塑性を有し、獲得と喪失の両方を伴う過程であると仮定する。
B ヒトの発達は、成人という完成体に至るまでの心身機能の変化をみていくものであると考え、そこに至るまでの発達の量的変化を仮定する。
C ヒトの発達は、個人と社会との相互作用過程であり、文化および歴史の中に埋め込まれていると仮定する。
D ヒトの発達は、加齢とともに喪失が増えた場合の適応として、有効に機能する領域がより限定的に選択されるなど防衛機制のメカニズムが発達すると仮定する。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | × | ○ | × | |
3 | ○ | × | × | ○ | |
4 | × | ○ | ○ | × | |
5 | × | × | × | ○ |
問2 次のうち、「ある行動や能力の発現には、その特質がもつ遺伝的なものと環境の最適さが関係する」という記述に関する用語として、適切なものを一つ選びなさい。
1 | 環境閾値説 | |
2 | 輻輳説 | |
3 | 遺伝説(生得説) | |
4 | 生態学的システム論 | |
5 | 環境説(経験説) |
問3 次の文は、社会的認知の発達に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
人は行動の背後に心の状態があると想像する。例えば、物に手を伸ばしている人を見ると、その人は物を取ろうとしていると解釈する。そのような人の心に関する日常的で常識的な知識をハイダー(Heider,F.)は( A )と呼んだ。他人の心の働きを理解し、それに基づいて他人の行動を予測することができるかどうかについて、心理学の領域では( B )の問題として研究されてきた。( B )は( C )と呼ばれる次に示すような方法で評価される。
Sちゃんは、母親に頼まれ、チョコレートを緑の棚にしまいました。Sちゃんが遊びに行っている間、母親はお菓子作りのためにチョコレートを取り出し、それを緑の棚ではなく青の棚にしまいました。母親が部屋を出た後にSちゃんが帰ってきて、しまっておいたチョコレートを食べようとしました
Sちゃんはチョコレートを見つけるためにどこを探すでしょうか。
このような場所置き換え型の問題は単一の人物の( D )を問うものであり、4歳以降徐々に理解が進む。
ア 人間心理学 イ 思考 ウ コミック会話 エ 信念
オ コミュニケーション カ 誤信念課題 キ 心の理論 ク 素朴心理学
A | B | C | D | ||
1 | ア | オ | ウ | イ | |
2 | ア | キ | カ | エ | |
3 | ク | オ | ウ | イ | |
4 | ク | オ | カ | イ | |
5 | ク | キ | カ | エ |
問4 次のうち、A~Dの子どもの行動の基盤となる発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A おもちゃを取られて泣いている他児に近づき、自分が手に持っているおもちゃを差し出す。
B 初めて見る物が目の前にあるときに、それを触ってよいかわからないので保育士の表情を見る。
C 「今、ここにある物」を「今、ここにない物」に見立てて遊ぶ。
D 乳児期初期に、他者の顔の動きを無意識に模倣する。
ア 向社会的行動 イ 自己調整 ウ 象徴機能 エ 社会的参照
オ 安全基地 カ 共同注意 キ 共鳴動作 ク 延滞模倣
A | B | C | D | ||
1 | ア | エ | ウ | キ | |
2 | ア | オ | エ | ク | |
3 | イ | エ | カ | ク | |
4 | イ | オ | ウ | キ | |
5 | イ | カ | エ | キ |
問5 次のうち、ピアジェ(Piaget,J.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの道徳性は、大人に依存する人間関係の中で、既存の道徳を受容する他律的道徳から、仲間との対等な関係の中で、ルールを作り出す自律的道徳へと発達する。
B 子どもの道徳判断は、8~9歳頃を境に、行為の結果による判断から行為の動機による判断へと移行する。
C 子どもが世界を認識していく過程には、量的に異なる4つの段階がある。
D 子どもの認知発達において、具体的操作期では記号や数字といった抽象的な事柄についての論理的な思考が可能になっていく。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | ○ | ○ | |
4 | × | × | ○ | ○ | |
5 | × | × | × | ○ |
問6 次のうち、ヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)が指摘した事柄に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもは環境の中に埋め込まれている情報を見出しながら行動を起こしており、環境は子どもが関わるものにとどまらず、環境が子どもに働きかけている。
B 子どもの発達には、他者の援助がなくても独力で達成できる水準と、他者の援助があれば達成できる水準の2つがあり、他者との関わり合いの中で発達は促されていく。
C 子どものひとりごとは、他者に向かうコミュニケーションのための言葉が、自分に向かう思考のための言葉となっていく過程で現れる。
D 子どもの概念は、日常の生活経験を通して自然に獲得する生活概念と、主に学校で教育される科学的概念が相互に関連をもちながら発達していく。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | × | ○ | × | |
3 | ○ | × | × | × | |
4 | × | ○ | ○ | ○ | |
5 | × | × | × | ○ |
問7 次の文は、保育所での子どもの遊びについての観察記録である。パーテン(Parten,M.B.)の遊びの社会的参加の分類に基づいて、A~Dに関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A 3歳児3人がそれぞれ粘土を使って遊んでいたが、そのうちの一人がウサギの耳を作り始めると、それを見ていた他の2人も、真似をしてそれぞれ粘土で動物の耳を作り始めた。
B 5歳児数人が大型積み木で四角い枠を作り、温泉の看板を立てて、他の子どもたちに入場券を配って回った。すると、入場券をもらった子どもたちが、お客さんとして次々に温泉に入りに来た。
C 4歳児5人がテーブルの上に製作したカップケーキを並べて、お店屋さんごっこをしようとしていた。そのうちの一人は人形を椅子に座らせてお誕生日会を開こうとしているようであったが、他の4人にはイメージが共有されていなかった。
D 5歳児のS君がお誕生日会でクラスの友達にプレゼントするために、段ボールで黙々とケーキを製作していた。
ア 見立て遊び イ 一人遊び ウ 構成遊び
エ 平行遊び オ 協同遊び カ 連合遊び
A | B | C | D | ||
1 | ア | オ | エ | イ | |
2 | イ | エ | カ | ウ | |
3 | エ | ウ | オ | カ | |
4 | エ | オ | カ | イ | |
5 | カ | ア | ウ | エ |
問8 次の【事例】を読んで、下線部(a)~(e)に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
・1歳半を過ぎたYちゃんは、(a)目にした物を自分の知っている言葉で表そうとして、例えば、「ワンワン」をイヌだけでなく、あらゆる四つ足の動物に使っている。また、物には名前があることを理解して、(b)「これは?」とさかんに指さしをして尋ねるようになり、保育士との言葉を使ったやりとりを通して、(c)Yちゃんの語彙は急激に増加していった。
・4歳のG君は、友達のH君のお父さんの職業が“カメラマン”であると聞いて、(d)「“○○マン”はヒーロー」という自分のもつ枠組みで捉えて「それって強い?」と尋ねた。そこで、保育士がカメラマンはヒーローではなく、職業であることを説明すると、G君は(e)保育士から聞いた情報に合うように、既存の枠組みを修正して、「ヒーローではなくても“○○マン”ということがある」という枠組みを再構成した。
ア 置き換え イ 同化 ウ 語彙爆発(vocabulary spurt)
エ 一語文期 オ 調節 カ 語の過小般用/語彙縮小(over-restriction)
キ 同一視 ク 命名期 ケ 語の過大般用/語彙拡張(over-extension)
a | b | c | d | e | ||
1 | ウ | エ | ケ | イ | ア | |
2 | ウ | ク | ケ | イ | オ | |
3 | カ | エ | ウ | キ | ア | |
4 | ケ | エ | ウ | キ | ア | |
5 | ケ | ク | ウ | イ | オ |
問9 次のうち、自己の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 自己の中でも、自分の姿や名前、性格など周りの人が捉えることができる様々な特徴が含まれる側面を主体的自己という。
B 鏡映像の自己認知ができる子どもは1歳半頃から急激に増え、2歳頃ではかなりの子どもが可能になる。
C ルイス(Lewis,M.)によれば、1歳半頃になると誇りや恥などの感情がみられるようになり、それらの感情が生じるには、客体的自己意識が獲得されている必要がある。
D 学童期の初め頃になると、社会的比較が可能になるため、自己について肯定的な側面だけでなく否定的な側面の評価も可能になる。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | × | × | |
2 | ○ | × | ○ | ○ | |
3 | ○ | × | ○ | × | |
4 | × | ○ | × | × | |
5 | × | × | × | ○ |
問10 次の文は、動機づけに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、結果として一定の方向に導く心理的過程を動機づけと呼ぶ。動機づけの中でも、「ご褒美に欲しい物を買ってもらえるから」「先生に褒めてもらえるから」など他の欲求を満たすための手段としてある行動を生じさせることを( A )、「興味があるから」「面白いから」など行動自体を目的としてある行動を生じさせることを( B )という。( B )に基づく行動に対して外的な報酬を与えることによって、( B )が低下することを( C )という。これは、「他者にコントロールされて行動している」「報酬のために行動している」と認識するようになり、( D )が損なわれるためである。
A | B | C | D | ||
1 | 内発的動機づけ | 外発的動機づけ | エンハンシング効果 | 安定性 | |
2 | 内発的動機づけ | 外発的動機づけ | アンダーマイニング現象 | 安定性 | |
3 | 外発的動機づけ | 内発的動機づけ | エンハンシング効果 | 安定性 | |
4 | 外発的動機づけ | 内発的動機づけ | エンハンシング効果 | 自律性 | |
5 | 外発的動機づけ | 内発的動機づけ | アンダーマイニング現象 | 自律性 |
問11 次のうち、中年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 女性は閉経を迎えてエストロゲンの分泌が低下することにより、更年期障害と呼ばれる諸症状が現れやすい。
B エリクソン(Erikson,E.H.)は、中年期の心理・社会的危機を「親密性対孤独」としている。
C 子どもの自立に伴い親役割の喪失が生じることで「空の巣症候群」が生じ、何をしてよいかわからなくなって無気力になったり、抑うつ状態になったりする場合がある。
D 自分とは何者であるのかに悩み、様々なものに取り組んで、初めてアイデンティティを模索する。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | ○ | ○ | × | |
3 | ○ | × | ○ | × | |
4 | × | ○ | × | × | |
5 | × | × | × | ○ |
問12 次の文は、家族を理解する視点についての記述である。( A )~( C )にあてはまる用語の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
家族を理解する視点の一つに( A )がある。( A )とは、家族の誕生から家族がなくなるまでの過程をたどる理論であり、そこには発達段階と発達課題がある。家族を理解するためのもう一つの理論として( B )がある。家族はそれを構成する個人がいなければ成り立たないと同時に、社会との関わりをもたない家族も存在しない。このように、( B )では、多層的に積み重なって家族は存在し、互いに影響し合うという視点に立つ。一方、家族を多世代にわたって把握する方法として、三世代程度の家族の関係を図で表したものが( C )である。( C )からは、視覚的に家族の歴史を知ることで、家族に関する情報を得ることができる。
A | B | C | ||
1 | 家族ライフプロセス論 | 家族バランス論 | エコマップ | |
2 | 家族ライフプロセス論 | 家族システム論 | ジェノグラム | |
3 | 家族ライフサイクル論 | 家族バランス論 | エコマップ | |
4 | 家族ライフサイクル論 | 家族システム論 | ジェノグラム | |
5 | 家族ライフサイクル論 | 家族バランス論 | ジェノグラム |
問 13 次のうち、親になることに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 親準備教育には、親になる直前の妊婦を対象としたものや、小中高生など若い世代を対象としたものがある。
B 胎動が感じられるようになると、母親は子どもの身体を具体的にイメージしたり、子どもの心の状態やパーソナリティについて様々な想像をめぐらしたりするなど、妊娠期から子どもとの相互作用に向けて心の準備を整えていく。
C 「令和2年版少子化社会対策白書」(内閣府)によれば、夫婦が実際にもつ予定の子どもの数が、理想的な子どもの数を下回る理由としては、「自分の仕事に差し支えるから」が最も多い。
D 親子間の葛藤は、子どもの依存欲求と、親が子に向ける要求や期待が合致しなくなったときに生じるため、親は子どもへの期待や関わりを子どもの実情に合うように変える必要がある。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | × | ○ | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | ○ | × | |
4 | × | ○ | ○ | ○ | |
5 | × | × | ○ | ○ |
問 14 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
Rちゃん(4歳、女児)は、昨年から保育所に通っている。日常の動きや運動機能は、特に気になることはないが、「マンマ/ママ/ワンワン/バイバイ」という単語の表出、および「(リン)ゴ」など語の一部の表出はあるものの、年齢に比べて言葉の表出に顕著な遅れがみられた。発音には不明瞭さがあり、「バイバイ」が「アイアイ」と聞こえることがある。簡単な指示は理解しており、「ご飯だよ」「お出かけするよ」などの声かけには応じるが、保育士の言うことがわからないことがあるようだと指摘された。Rちゃんは、園庭では年齢の低いクラスの児と砂場で遊んでいることが多い。担当保育士から促され、母親は地域の保健センターに相談に行くことになった。
次のうち、担当保育士がRちゃんの発達支援に向けて留意しておくべきこととして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 簡単な指示は理解できても、保育士の指示が理解できないことがあるという背景には、決まった習慣として使われる範囲を超えて、言葉の意味や状況を理解する力に問題がある可能性に留意する。
B 園庭では、年齢の低いクラスの児と遊んでいる姿があることから、引っ込み思案である可能性に留意する。
C 発音の不明瞭さがあること、「(リン)ゴ」など、語の一部しか発語できないものもあるという背景には、聴覚に問題がある可能性に留意する。
D 限られた単語の表出しか認められず、保育士の指示も理解できないことがあるという背景には、知的発達に遅れがある可能性に留意する。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | × | ○ | ○ | |
3 | × | ○ | ○ | ○ | |
4 | × | ○ | × | × | |
5 | × | × | × | ○ |
問15 次のうち、仲間関係の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 他者の期待に応える行動は同調と呼ばれ、学童期中期頃には同調の対象が親から仲間へと移行するが、学童期の終わり頃になると自律できるようになる。
B 気に入らない他児を仲間はずれにする、悪いうわさ話を流すなど仲間関係を操作することによって相手を傷つける攻撃は関係性攻撃と呼ばれる。
C チャムグループでは、同じ持ち物を持つなど「互いが同じであること」を確認し合う行動がよくみられる。
D ピアグループは同性の同年齢集団であり、異なった考えをもつ者がいることも認め、互いの意見をぶつけ合うことができるような関係であるという特徴がある。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | × | × | |
2 | ○ | × | × | ○ | |
3 | × | ○ | ○ | ○ | |
4 | × | ○ | ○ | × | |
5 | × | × | × | ○ |
問16 次のうち、観察法に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 観察したい行動の目録を作成し、その行動が生起すればチェックするやり方を時間見本法という。
B 観察する時間や回数を決めて、その間に生起する行動を観察することを行動目録法という。
C 観察対象となる人に、観察者が関わりながら観察することを関与観察、あるいは参加観察という。
D 検証したい特定の環境条件を操作し、対象とする行動が生じるような環境を設定し、その中で生起する行動を観察することを実験観察法という。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | ○ | × | |
4 | × | ○ | × | ○ | |
5 | × | × | ○ | ○ |
問17 次のうち、発達検査・知能検査に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの発達状態を理解するためには、発達検査や知能検査を実施すれば十分である。
B 「新版K式発達検査2020」は0歳児から成人までの測定が可能であり、「姿勢・運動領域」「認知・適応領域」「言語・社会領域」の3領域で構成されている。
C ウェクスラー式の知能検査では、知的水準が同年齢集団の中でどのあたりに位置するかを表す偏差知能指数が用いられている。
D 発達検査の中には、知能検査のように検査用具を用いて実際に子どもに実施する形式のものと、保護者などがつける質問紙形式のものがある。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | × | ○ | × | |
3 | × | ○ | ○ | ○ | |
4 | × | ○ | × | ○ | |
5 | × | × | × | × |
問18 次の【図】は、「男女共同参画白書令和2年版」(内閣府)における「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に関する意識の変化を示している。以下の【設問】に答えなさい。
次のうち、【図】を説明する文として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ここでは、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方を性役割分担意識という。性役割分担意識に賛成する者とは「賛成」および「どちらかといえば賛成」を合わせた者とし、反対する者とは「反対」および「どちらかといえば反対」を合わせた者とする。
A 経年推移をみると、性役割分担意識に反対する者の割合は、男女ともに長期的に増加傾向にある。
B どの調査年であっても、性役割分担意識に賛成する者の割合は、女性が男性を上回っている。
C 平成26年調査以降、男女ともに性役割分担意識に反対する者の割合が賛成する者の割合を上回っている。
A | B | C | ||
1 | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | × | ○ | |
3 | ○ | × | × | |
4 | × | ○ | × | |
5 | × | × | ○ |
問19 次の文は、児童虐待に関する記述である。(a)~(d)の下線部分が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童相談所での児童虐待相談対応件数は毎年、一貫して増え続け、近年、何人ものかけがえのない子どもの命が虐待によって失われる事件が発生している。「児童虐待の防止等に関する法律」では、(a)早期発見の努力義務と通告義務がある。また児童虐待は、(b)身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待、経済的虐待の5つに分類される。(c)「令和2年度福祉行政報告例」(厚生労働省)によれば、児童相談所での虐待相談の種別で、最も多いのがネグレクトである。これらが単独で発生する場合もあれば、幾つかが複雑に絡まり合って起こる場合もある。虐待を受けた子どもの年齢構成をみると、(d)小学校入学前の子どもが、小学生、中学生、高校生に比べて、最も多い。
a | b | c | d | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | × | × | ○ | |
3 | ○ | × | × | × | |
4 | × | ○ | ○ | ○ | |
5 | × | ○ | × | ○ |
問20 次のうち、心理的環境要因が主な原因と考えられるものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 反応性アタッチメント(愛着)障害
B 心的外傷後ストレス障害
C 自閉スペクトラム症
D 知的能力障害
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | × | × | |
2 | ○ | × | ○ | ○ | |
3 | ○ | × | × | × | |
4 | × | ○ | ○ | × | |
5 | × | ○ | × | ○ |