問1 次のうち、「教育基本法」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「教育基本法」は学校教育に関する法律であり、家庭教育や社会教育に関しては記述がない。
B 1947(昭和22)年に制定された「教育基本法」は、2006(平成18)年に改正されるまでの約60年間、一度も改正されることがなかった。
C 2006(平成18)年に改正された「教育基本法」では、第11条「幼児期の教育」の記載が加えられた。
A | B | C | ||
1 | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | × | ○ | |
3 | × | ○ | ○ | |
4 | × | ○ | × | |
5 | × | × | × |
問2 次の文は、「幼稚園教育要領」前文の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
これからの幼稚園には、学校教育の始まりとして、こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ、一人一人の幼児が、将来、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、( A )の創り手となることができるようにするための基礎を培うことが求められる。このために必要な教育の在り方を具体化するのが、各幼稚園において教育の内容等を組織的かつ計画的に組み立てた( B )である。
A | B | ||
1 | 持続可能な社会 | 教育課程 | |
2 | 多様性を包含した社会 | 教育課程 | |
3 | 持続可能な社会 | 保育課程 | |
4 | 多様性を包含した社会 | 保育課程 | |
5 | 国際化社会 | 教育課程 |
問3 次の文の著者として、正しいものを一つ選びなさい。
1 | ルソー(Rousseau, J.-J.) | |
2 | ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.) | |
3 | エレン・ケイ(Key, E.) | |
4 | モンテッソーリ(Montessori, M.) | |
5 | キルパトリック(Kilpatrick, W.H.) |
問4 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの年齢に応じた教え方として「随年教法」を示した。「和俗童子訓」において「其おしえは、予あらかじめするを先とす。予とは、かねてよりといふ意。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云」と述べた。
B 農民生活の指導者として、子どもの発達過程に即した教育の在り方を説いた。子どもの心と身体の成長を「実植えしたる松」「二葉極りたる頃」「萌したる才智の芽のふき出」など松の生長にたとえた。
ア 大原幽学
イ 伊藤仁斎
ウ 荻生徂徠
エ 貝原益軒
A | B | ||
1 | ア | イ | |
2 | イ | ウ | |
3 | ウ | イ | |
4 | エ | ア | |
5 | エ | イ |
問5 次の記述に該当する人物は誰か。正しいものを一つ選びなさい。
イギリス産業革命期にスコットランドのニュー・ラナークの紡績工場の経営に従事した。この工場での労働者教育の経験から、人間の性格が環境の産物であり、環境を整えることで性格形成が可能であるとの考えをもつに至り、『新社会観』を執筆した。また性格形成学院を開校。彼は、人間の性格形成において幼児期の環境の影響をとりわけ重視し、性格形成学院内に今日の保育所的機能を果たす幼児学校を設け、労働者の子どもを1歳から預かった。
1 | ベル(Bell, A.) | |
2 | コメニウス(Comenius, J.A.) | |
3 | オーエン(Owen, R.) | |
4 | ランカスター(Lancaster, J.) | |
5 | ロック(Locke, J.) |
問6 次のうち、中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(平成28年12月)の教育課程に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を子供の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画のことである。
B 教育課程の編成主体は学級担任である。
C 各学校には、学習指導要領等を受け止めつつ、子供たちの姿や地域の実情等を踏まえて、各学校が設定する学校教育目標を実現するために、学習指導要領等に基づき教育課程を編成する。
D 教育課程を実施・評価し改善していくことが求められる。これが、いわゆる「カリキュラム・マネジメント」である。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | × | ○ | |
2 | ○ | × | ○ | ○ | |
3 | × | ○ | × | × | |
4 | × | × | ○ | ○ | |
5 | × | × | ○ | × |
問7 次の文は、「保育所保育指針」に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
コ 豊かな感性と表現
心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な( A )の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや( B )を自分で表現したり、友達同士で表現する( C )を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。
A | B | C | ||
1 | 素材 | 考えたこと | 過程 | |
2 | 素材 | 教えられたこと | 遊び | |
3 | 素材 | 考えたこと | 活動 | |
4 | 遊具 | 考えたこと | 過程 | |
5 | 遊具 | 教えられたこと | 活動 |
問8 次の文は、2019(令和元)年12月に文部科学省から示された政策についての説明である。その政策の名称として、正しいものを一つ選びなさい。
・ 1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する。
・ 多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる。
1 | SDGs 教育プロジェクト | |
2 | プログラミング教育プロジェクト | |
3 | ICT 活用教育プロジェクト | |
4 | GIGA スクール構想 | |
5 | デジタルスクール構想 |
問9 次の文は、中央教育審議会答申「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」(平成30年12月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
地域における学びのきっかけづくりとしては、住民にとって身近で目的を共有しやすいテーマを設定し、それぞれが持つ知恵を出し合いながら、楽しく、誇りをもって取り組んでいけるような学習の機会を作ることが有効と考えられる。同時に、学習の成果を地域での活動に生かすことで、充実感が味わえ、また、新たな課題の解決のために更に学ぼうという、「( A )」につながっていくことが期待される。そのような観点からは、特に、幅広い地域住民等の参画により、地域と学校が共に手を携え、地域の子供たちの豊かな学びや健やかな成長と、地域活性化の双方を目指す「( B )」は、全ての地域で実施が望まれるものである。
A | B | ||
1 | 学びと活動の循環 | 地域住民による教育指導 | |
2 | 学びと活動の循環 | コミュニティスクール | |
3 | 学びと活動の循環 | 地域学校協働活動 | |
4 | 正の循環 | 地域住民による教育指導 | |
5 | 正の循環 | 地域学校協働活動 |
問10 次の文は、「生徒指導提要」(平成22年 文部科学省)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
特別活動では、多様な集団活動の中で児童生徒にそれぞれに役割を受け持たせ、自己存在感を持たせ、自己の思いを実現する機会を十分に与えるとともに、集団との関係で自己の在り方を自覚させるように指導し、集団の一員としての連帯感や連帯意識、( A )を養うことが大切です。また、社会の一員として生活の充実と向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎となる態度や行動を身に付け、様々な場面で自己の能力をより良く生かし( B )を図るようにさせることも大切です。
A | B | ||
1 | 所属意識 | 自己実現 | |
2 | 所属意識 | 自己覚知 | |
3 | 責任感 | 自己実現 | |
4 | 責任感 | 自己覚知 | |
5 | 社会的技能 | 自己実現 |
問 1 次のうち、「児童の権利に関する条約」(国連)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A この条約において児童とは、20歳未満のすべての者をいう。
B 児童に関するすべての措置を取るにあたっては、児童の最善の利益が主として考慮される。
C 父母の一方または双方から分離されている児童が、定期的に父母のいずれとも人的な関係および 直接の接触を維持する権利を尊重する。
D 児童が自身に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | × | × | |
4 | × | ○ | ○ | ○ | |
5 | × | × | ○ | ○ |
問 2 次のうち、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
1 | この事業は、家庭養護として養育者が親権者となり、委託児童を養育する取り組みである。 | |
2 | この事業の対象児童は、「児童福祉法」における「要支援児童」である。 | |
3 | この事業は、第一種社会福祉事業である。 | |
4 | この事業は、5人または6人の児童を養育者の家庭において養育を行う取り組みである。 | |
5 | この事業において委託児童の養育を担う養育者は、保育士資格を有していなければならない。 |
問 3 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成24年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの入所理由の背景は単純ではなく、複雑・重層化している。ひとつの虐待の背景をみても、経済的困難、両親の不仲、精神疾患、( A )など多くの要因が絡み合っている。そのため、入所に至った直接の要因が改善されても、別の課題が明らかになることも多い。こうしたことを踏まえ、子どもの背景を十分に把握した上で、必要な( B )も含めて養育を行っていくとともに、( C )も丁寧に行う必要がある。
A | B | C | ||
1 | 危機管理能力 | 心のケア | 家庭環境の調整 | |
2 | 危機管理能力 | 教育的指導 | 里親委託への移行 | |
3 | 養育能力の欠如 | 心のケア | 里親委託への移行 | |
4 | 養育能力の欠如 | 教育的指導 | 里親委託への移行 | |
5 | 養育能力の欠如 | 心のケア | 家庭環境の調整 |
問 4 次のうち、里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童養護施設や乳児院に配置され、里親の支援に関わる職員である。
B 里親の新規開拓や里親委託の推進等を役割としている。
C 業務内容の範囲は里親委託までであり、委託後の里親支援については、児童相談所が担う。
D 資格要件は、保育士資格取得者でなければならないと定められている。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | ○ | × | |
4 | × | ○ | × | ○ | |
5 | × | × | ○ | ○ |
問 5 次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和4年 厚生労働省)に示された「家庭と同様の養育環境」として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 里親
B 養子縁組
C 地域小規模児童養護施設(グループホーム)
D 小規模グループケア(分園型)
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | ○ | × | |
4 | × | ○ | × | ○ | |
5 | × | × | ○ | × |
問 6 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成24年3月 厚生労働省)に基づく養育・支援に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子ども自身が自分たちの生活について主体的に考えて、自主的に改善していくことができるような活動(施設内の子ども会、ミーティング等)を行うことができるよう支援する。
B 子どもが孤独を感じることがないよう、できるだけ中学生以上においても2人以上の相部屋とする。
C 子どもが基本的な信頼感を獲得し、良好な人間関係を築くために、職員と子どもが個別的にふれあう時間を確保する。
D 成長の記録(アルバム)が整理され、成長の過程を振り返ることができるようにする。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | × | ○ | ○ | |
2 | ○ | × | × | ○ | |
3 | × | ○ | ○ | × | |
4 | × | ○ | × | ○ | |
5 | × | × | ○ | × |
問 7 次のうち、社会的養護に関わる相談援助の専門用語に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A ソーシャル・アクションとは、制度やサービスの改善を目指して行政や市民等に働きかけることをいう。
B スーパービジョンとは、異なる分野の専門職と協働して問題解決を図ることをいう。
C ネットワーキングとは、家族や社会資源等が連携して支援体制を構築していくことをいう。
D ケースワークとは、入浴の援助や食事場面での援助等、日常生活における支援のことをいう。
1 | A | B | |
2 | A | C | |
3 | A | D | |
4 | B | C | |
5 | C | D |
問 8 次のうち、社会的養護関係施設における第三者評価事業に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 職員の参画による評価結果の分析・検討する場を設け実行する。
B 施設の利用者を対象とした調査を実施するよう努める。
C 毎年第三者評価を受けなければならない。
D 第三者評価の基準は施設が独自に決める。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | × | |
2 | ○ | ○ | × | × | |
3 | ○ | × | × | × | |
4 | × | ○ | ○ | ○ | |
5 | × | × | ○ | ○ |
問 9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
Uちゃん(小学3年生、女児)は、母親と二人でK母子生活支援施設に入所している。Uちゃんの母親は、最近就職した。まだ仕事に慣れない様子で、疲れている様子がその表情にも見られた。ある日、施設内の学習室にUちゃんが来て、「お母さんがイライラしてすぐに怒る。一緒にいると喧嘩になるからこっちに来た。本当はみてもらいたい宿題だってあるのに」とH母子支援員に言った。
次のうち、H母子支援員のとるべき対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
1 | 「宿題をみるのが私でも良いのであれば、一緒にやろうか」とUちゃんに話す。 | |
2 | Uちゃんの母親を学習室に呼び、Uちゃんの宿題をみるよう指導する。 | |
3 | Uちゃんが母親に言い返したり喧嘩をしたりせずに学習室に来たことをほめ、Uちゃんの話を聴く。 | |
4 | 「お母さんは、新しい仕事に行くようになって疲れがたまっているのかもしれないね」とUちゃ んに話す。 | |
5 | Uちゃんの母親に、職場の様子や体調、精神的なストレスの様子について話を聴く。 |
問 10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
S児童養護施設のグループホーム(地域小規模児童養護施設)に勤務している新人のL保育士は、中学生のY君(14歳、男児)を担当している。Y君は、学校以外のほとんどの時間は自室で過ごし、他児とも関わろうとしない。L保育士はY君と話をしようと声掛けするが「お前に話すことなんてない」と返答され、Y君へどのような支援を行えば良いか悩んでいる。
次のうち、L保育士がY君の支援を検討するために行うものとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A L保育士が自らの関わりについて日誌を通して振り返る。
B 基幹的職員にスーパービジョンを依頼する。
C Y君の通う学校の先生と連絡をとり、Y君の学校での様子を聴く。
D 今までY君を担当した職員から、入所までの経緯やこれまでの関わりに関する情報を得る。
A | B | C | D | ||
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
2 | ○ | ○ | ○ | × | |
3 | ○ | ○ | × | × | |
4 | ○ | × | ○ | × | |
5 | × | ○ | × | ○ |
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