令和7年 保育士試験(前期)問題
保育原理
(選択式 20 問)
問1 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、「養護と教育の一体性」について、適切なものを2つ選びなさい。
問2 次のうち、2023(令和5)年4月1日に施行された「こども基本法」に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 「こども基本法」における「こども」とは、満 18 歳に満たない者をいう。
B 「こども基本法」は、全てのこどもが、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指し、こども政策を総合的に推進することを目的としている。
C 「こども基本法」の基本理念として、全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されることが定められている。
D 「こども基本法」では、国民は、基本理念にのっとり、こども施策について関心と理解を深めるとともに、国又は地方公共団体が実施するこども施策に協力するよう努めるものとされている。
問3 次のうち、2012(平成 24)年8月に成立した子ども・子育て関連3法に基づく「子ども・子育て支援制度」の内容として、適切なものを3つ選びなさい。
問4 次の文は、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」2「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
・ 保育の( A )に対する保護者の積極的な参加は、保護者の( B )を自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。
・ 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、( C )事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの( D )が尊重されるよう努め、子どもの生活の連続性を考慮すること。
問5 次のうち、「保育所保育指針」に照らし、保育内容等の評価に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。
問6 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Y保育所の5歳児クラスでは、毎日朝の集まりの時間を設けている。この集まりでは、その日どのように過ごすかということや、行事でどのようなことを行いたいかなどについて、子どもたちが話し合う機会となっている。
しかし、Z君は、この集まりに参加せず別の場所にいたり、参加していたとしても発言することはほとんどない。Z君は、皆と集まって話をするという状況が苦手のように見受けられ、声をかけても「集まりは嫌だ」と言うだけである。
【設問】
次のうち、担当保育士の対応として、「保育所保育指針」に照らし、最も適切なものを1つ選びなさい。;
問7 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」ア「健康」の一部として、正しいものを2つ選びなさい。
問8 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、保育における環境に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 5つの領域の1つとして、身近な環境との関わりに関する領域「環境」がある。
B 子どもの安全を第一に、どのような危険も全くない環境にする。
C 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。
D 子どもの生活のリズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整える。
問9 次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
子どもの最善の利益を考慮し、( A )に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の( B )、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる。
各職員は、( C )に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の( D )等を通じて、保育士・看護師・調理員・栄養士等、それぞれの職務内容に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び( E )の修得、維持及び向上に努めなければならない。
問10 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の施設を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 橋詰良一は、家という建物の枠から子どもを解放することを提唱し、自然の中で子どもたちを自由に遊ばせる屋外保育を行った。
B 豊田芙雄は、日本初の保姆となり、松野クララとともにフレーベル主義の保育を展開した。
C 赤沢鍾美によって設立された私塾では、託児施設が設置されていた。
D 野口幽香と森島峰(美根)が 1900(明治 33)年に設立した施設で、貧しい家庭の子どもたちを対象に保育を行った。
【Ⅱ群】
ア 新潟静修学校
イ 二葉幼稚園
ウ 家なき幼稚園
エ 子守学校
オ 東京女子師範学校附属幼稚園
問11 次の【Ⅰ群】の事項と、【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヘッドスタート計画
B レッジョ・エミリア・アプローチ
C テ・ファリキ
【Ⅱ群】
ア 1998 年、イギリスにおいて始まった経済的・社会的支援を必要とする地域への早期介入の補償保育・教育プログラム
イ プロジェクトと呼ばれるテーマ発展型の保育方法を特徴とし、教師、親、行政関係者、教育学の専門家等が支え合って子どもの活動を援助するイタリア北部の保育・幼児教育の実践
ウ 1965 年にアメリカで開始された、教育機会に恵まれない子どもを対象とした大がかりな就学準備教育
エ 1996 年に作成された、保育の原理と目標の方向性を定めるニュージーランドにおける共通の保育プログラム
オ 教師は仲介者に徹し、子ども自身が、「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して用い、深く集中して活動が継続するようにハンガリーで考案された教育法
問12 次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、乳児保育に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 乳児保育のねらい及び内容は、「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」の3つの視点として示されている。
B 乳児期は、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。
C 一人一人の生活リズムに応じて安全な環境の下で十分に午睡をし、おむつ交換や衣服の着脱などを通じて、清潔になることの心地よさを感じられるようにする。
D 食物アレルギーのある子どもへの対応については、保健所の指示や協力の下に適切に対応すること。
E 指導計画の作成に当たっては、個の成長と子ども相互の関係が促されるように配慮し、個別的な計画までは求められない。
問13 次のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい
A 食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。
B 子どもが自己を発揮し、保育士等や他の子どもに認められる体験をし、自分のよさや特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすること。
C 片言から、二語文、ごっこ遊びでのやり取りができる程度へと、大きく言葉の習得が進む時期であることから、それぞれの子どもの発達の状況に応じて、遊びや関わりの工夫など、保育の内容を適切に展開することが必要であること。
D 子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。
問14 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
夕方の延長保育の時間、0歳児クラスのSちゃん(生後9か月、女児)は1歳児クラスの男児、2歳児クラスの女児のそばで、二人が絵を描く様子をじっと見ている。担当保育士は、Sちゃんが興味をもっていると感じて、Sちゃんの席を用意して紙を渡す。
2歳児クラスの女児は、「こうやって描くんだよ」とSちゃんに描いて見せる。Sちゃんは、クレヨンにも手を伸ばすが、握る力が弱く、紙には薄く点がつく程度だった。
そこに、Sちゃんと同じクラスのMちゃん(生後 11 か月、女児)もやってきて、担当保育士から紙をもらう。Mちゃんは、担当保育士の膝に座るが、みんなが椅子に座っているのを見て、自分も椅子に座ると指を差して訴える。Mちゃんは、椅子に座って笑顔を見せる。
【設問】
次のうち、担当保育士の振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A Sちゃんには、クレヨンをしっかり握れるよう、もっと指導する必要があった。
B Mちゃんは、年上の子どもたちと、一緒に座って満足したようだ。
C SちゃんやMちゃんには、年上の子どもとの交流は良かったが、年上の子どもの活動の展開の妨げになってしまった。
D 低年齢児においては、年齢の違う子どもとの関わりは子どもの怪我につながる可能性があるため、関わらせないほうが良かった。
E 年齢の違う子ども同士の交流では、生活や遊びの中で、周囲の子どもへの興味や関心をもち、関わる機会をもてるよう、配慮することが必要になる。
問15 次のうち、医療的ケア児に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。
A 「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」において、「医療的ケア児」とは、日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である児童をいう。
B 医療的ケア児及びその家族に対し、専門的に相談に応じ、情報提供、助言その他の支援を行う施設として、「地域子育て支援センター」の設置が可能となった。
C 一定の研修を受けた保育士等であれば、保育所において、喀痰吸引や経管栄養といった特定行為を実施することができる。
D 医療的ケア児の保育を行うため、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」において、保育所に医師あるいは看護師の配置を義務づけている。
問16 次のうち、「保育所保育指針」に照らし、障害児保育に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で成長できるよう、他の子どもとできるだけ分かれて生活することが求められる。
B 障害のある子どもの保育について、支援のための計画を個別に作成することは、合理的配慮の観点から望ましくない。
C 子どもに障害や発達上の課題が見られる場合には、市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行うことが求められる。
D 障害のある子どもが就学する際には、環境面での工夫や援助の配慮などを踏まえた支援の資料を作成し、支援が就学以降も継続していくようにする。
問17 次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(1)「保護者との相互理解」に関する内容として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 保育参観や保育への参加の機会をなくし、保護者の負担を軽減する。
B 児童虐待を防止するため積極的に家庭に介入し、状況等に応じて保護者の親権を制限するための働きかけを行うこと。
C 保護者の最善の利益を考慮し、保護者の福祉を重視することが極めて重要である。
D 保護者の就労や生活の形態は多様であるため、保護者が保育所の活動に参加できるよう活動の日程や時間に幅を持たせるなどの工夫が求められる。
問18 次のうち、保育に関連する法律についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 2005(平成 17)年に制定された「食育基本法」では、子どもの保育を行うものは積極的に子どもの食育の推進に関する活動に取り組むことが求められている。
B 2000(平成 12)年に制定された「児童虐待の防止等に関する法律」では、「児童虐待」を「児童にかかわるすべてのものによる虐待行為」と定義している。
C 1990(平成2)年に制定された「少子化社会対策基本法」は、「保育・幼児教育における全ての構成員が、相互に協力して子ども・子育て支援を行わなければならない」としている。
D 2004(平成 16)年に制定された「発達障害者支援法」は、市町村は保育所における保育を行う場合は、「発達障害児の健全な発達が他の児童と共に生活することを通じて図られるよう適切な配慮をするものとする」としている。
E 2012(平成 24)年の「児童福祉法」改正により、保育所その他の施設に訪問し、そこに入所する障害児が他の子どもとの集団生活に適応するための専門的な支援などを行う保育所等訪問支援が創設された。
問19 「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」では、「指導計画においては、保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、生活の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること」とされている。次のうち、その説明として適切なものを3つ選びなさい。
問20 次の表は、認定こども園に在籍している園児の支給認定別在籍園児数を示したものである。この表を説明した記述として、誤ったものを1つ選びなさい。
コメント一覧
問19は三つ選ぶはずが、一つしか選択できないようになっていました。
香川さま
ご指摘いただき、誠にありがとうございます。
該当箇所の修正を反映いたしました。
また、何かお気づきの点があればご連絡いただけますと幸いです。