令和7年 保育士試験(前期)問題
子どもの保健
(選択式 20 問)

問1 次のうち、2021(令和3)年の健康指標に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 出生 1000 に対する乳児死亡率は、日本では 1.7 であり、アメリカ合衆国と比べて低い値である。

B 周産期死亡とは、妊娠満 22 週以後の死産と生後7日未満の早期新生児死亡を合わせたもので、出産 1000 に対する周産期死亡率は 3.4 である。

C 1歳~4歳の死因の第1位は「先天奇形、変形及び染色体異常」であり、第2位は「不慮の事故」である。

D 0歳児の不慮の事故の死因で最も多いのは「不慮の窒息」であるが、1歳~4歳では「不慮の溺死及び溺水」である。

   
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問2 次のうち、乳幼児の発達に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

1 非対称性緊張性頸反射は出生直後から認められる原始反射であり、消失しないことが多い。
2 乳幼児の運動機能の発達は、身体下部から頭部へと進行する。
3 細かい手先の運動機能の発達をみるために鉛筆で円を描かせてみると、1歳半頃には見本をまねて見本通りにきれいに円を描ける。
4 2歳頃になると、自立心の発達により様々なことを拒否することが多い。
5 2歳半頃になると、ほぼすべての子どもが片足でぴょんぴょん跳ぶことができるようになる。

問3 次のうち、食物が口に入ってから通過する消化器官の順序について、( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

口腔 →( A )→ 食道 → 胃 →( B )→ 空腸 →( C )→( D )→ 直腸 → 肛門

ア 咽頭    イ 喉頭  ウ 肝臓  エ 回腸  オ 膵臓
カ 十二指腸  キ 結腸

   
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問4 次のうち、保育士が保護者から相談を受けた場合、医療機関への受診を勧めるものとして、適切なものを3つ選びなさい。

1 正常範囲内の週数、体重で出生し、体重・身長は成長曲線の標準範囲内だが、生後8か月頃より体重の増加速度がゆるやかになった。
2 正常範囲内の週数、体重で出生し、生後9か月でお座りができるが、ハイハイをしない。
3 4歳男児で運動発達は問題ないが、身長は 70 cm である。
4 5歳6か月女児で乳房が膨らみ出してきた。
5 生後7か月男児で、体重・身長の発育は問題なく、食欲もあって元気だが、頭囲の大きさが増加しており、成長曲線の 97 パーセンタイル値を超えた。

問5 次の【I群】の疾患と、【Ⅱ群】の症状を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

【Ⅰ群】

A IgA 血管炎

B 肥厚性幽門狭窄症

C 胆道閉鎖症

D 肘内障

E 腸重積症

【Ⅱ群】

ア 急に腹部を痛がって泣き出し、しばらく落ち着くがまた痛がって泣き出すことを繰り返す。嘔吐、いちごジャム状の血便を認める。

イ 急に片方の腕を動かせなくなり、腕を上にあげると痛がる。

ウ 食欲はあるが黄疸と白色便を認める。

エ ミルクを飲んでしばらくした後に噴水状の嘔吐を繰り返す。

オ 下肢に紫斑を認め、足が腫れて、腹痛と血便を認める。

   
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問6 次のうち、予防接種の接種方法に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

1 ロタウイルスワクチン接種の2週間後に BCG を接種する。
2 2歳になって MR ワクチンの1回目を定期接種として接種する。
3 インフルエンザワクチン接種後2週間で子どもに新型コロナワクチンを接種する。
4 MR ワクチン接種後2週間で水痘ワクチンを接種する。
5 5種混合ワクチンと B 型肝炎ワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを同時接種する。

問7 次のうち、認可保育所での環境に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

1 満2歳以上の幼児の保育室の面積は、幼児1人につき、1.65㎡以上である。
2 乳幼児が出入り・通行する場所には、乳幼児の転落事故を防止する設備が設けられている必要がある。
3 日本建築学会によると、一般の保育室(床面積50㎡程度×高さ2.5m程度)の広さの場合、保育室内の残響時間は1.0秒以内が推奨されている。
4 「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」(こども家庭庁)によれば、保育室の湿度は20%前後が望ましいとされている。
5 保育室の明るさは、床面において200ルクス以上の照度が確保できる照明設備の設置が定められている。

問8 次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」における食品による窒息事故が起こる要因に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句および数字を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

・ 子どもでは、歯の発育、( A )の発達の程度、あわてて食べるなどの行動により窒息事故が起こる原因となり得る。

・ 窒息事例で多い餅の物性は、口に入るときの温度が( B )℃では軟らかく、付着性が小さいが、( C )℃くらいになると、付着性が増加し、窒息原因になりやすい。

・ ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーは、( D )と固さを増すため、十分に噛み切れないまま飲み込もうとして気道を塞ぐことがある。

ア 歩行機能  イ 摂食機能  ウ 50 ~ 60  エ 40  オ 温める  カ 冷やす

   
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問9 次のうち、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」における保育所における事故防止に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 職員は、重大事故が発生するリスクがあった場面に関わった場合には、ヒヤリハット報告を作成する。

B 事故防止においては、子どもの特性を十分に理解した上で、事故に発展する可能性のある問題点を把握する。

C 事故防止対策について、研修を通じて職員に周知する。

D 事故の発生防止に向けた環境づくりには、職員間のコミュニケーション、情報の共有化が不可欠であることに留意する。

   
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問10 次の子どもの体調不良時の体位に関する組み合わせのうち、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 嘔吐 ――――――――――――――― 横むきに寝かせる

B 喘息発作 ――――――――――――― 起座位

C 熱性けいれんがおさまってすぐ ――― 回復体位

D 熱中症によるめまい ―――――――― 仰向けで足を低くする

   
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問11 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

Yちゃん(3歳、女児)は、朝はいつもと変わらない様子で保育所に登園した。お昼頃「おなかがいたい」と保育士に訴えた。体温計で熱を測ったところ、37.8℃であった。

【設問】

次のうち、Yちゃんへの保育士の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 保護者が迎えに来るまでの間には、1時間ごとに検温する。

B 全身状態を確かめ痛いところを確認する。

C 保育室とは別の部屋で安静に過ごせるように見守る。

D 嘔吐・下痢の可能性があるため、準備をしておく。

E 嘔吐・下痢の可能性があるため、水分補給は行わない。

   
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問12 次のうち、乳幼児の心肺蘇生に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

1 心肺蘇生は、誰も呼ばずに単独で行う。
2 乳児の人工呼吸では、口と鼻を同時に自分の口で覆い、息を吹き込む。
3 胸骨圧迫の1分あたりの回数は、大人と同じである。
4 胸骨圧迫の深さの目安は、胸の厚みの1/3程度である。
5 乳幼児の場合は、AED を使用しない。

問13 次のうち、社会福祉施設において保健所へ報告が必要な状況として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 同一の感染症による死亡者又は重篤患者が1週間以内に2名以上発生したとき。

B 保育所において風しんに罹患した者が1名発生したとき。

C 同一の感染症で 10 名以上又は全利用者の半数以上発生したとき。

D 食中毒を疑われる症状の者が 10 名以上又は全利用者の半数以上発生したとき。

   
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問14 次のうち、「学校保健安全法施行規則」に定められる幼児の出席停止の期間の基準の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 風しん ――――――― 解熱後2日を経過するまで

B 水痘 ―――――――― すべての発疹が消失するまで

C インフルエンザ ――― 発症後5日を経過して解熱後2日が経過するまで

D 咽頭結膜熱 ――――― 主要症状が消退した後1日を経過するまで

   
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問15 次のうち、乳幼児期の鉄欠乏による貧血に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 離乳初期に起こりやすい。

B 症状の進行は緩慢で、症状が分かりにくい。

C 乳児期後半では、体重増加不良や運動発達の遅れで発見されることもある。

D 鉄分を補うため牛乳の摂取が望ましい。

   
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問16 次のうち、チアノーゼを伴うタイプの心疾患の子どもに対する保育所での対応に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

1 暑さで体調が悪くなることが多いため、夏場は涼しいところで生活するようにする。
2 急に苦しそうにした時は、体を丸めて膝と胸をつけるような姿勢を取らせる。
3 保育所で感染症が流行した時は、保護者に早めに連絡して家庭で保育するようにする。
4 心臓手術後登園した際、チアノーゼの出現がみられないなら、運動制限の必要はない。
5 定期接種で行える予防接種は、早めに接種するように保護者に勧める。

問17 次のうち、医療的ケア児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 医療的ケア児の保育にあたっては、一人一人の発達・発育状態に応じた保育を提供することが重要である。

B 在宅医療ケア児は、2021(令和3)年において全国で約1万人と推計されている。

C 医療的ケア児及びその家族に対する支援においては、家族の離職の防止を図ることが目的の一つである。

   
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問18 次のうち、保育所における保健計画の作成に関する記述として、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A 全職員がそのねらいや内容を踏まえ、一人一人の子どもの健康の保持及び増進に努める。

B 保健計画には、嘱託医による健康診断は含まれない。

C 保健計画におけるねらいの作成は、必要な情報の収集を行った上で立案する。

D 保健計画の作成では、保育の計画と関連づける必要はない。

   
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問19 次のうち、日本の母子保健事業に関する記述として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

A 1歳6か月児健康診査と3歳児健康診査の実施にあたっては、心理相談を担当する者が配置される。

B 産後ケア事業とは、出産後1年を過ぎた両親と幼児に対して、心身のケアや育児のサポートを行うものである。

C 新生児マススクリーニング検査は、先天性代謝異常等検査、視覚検査が新生児期に行われることにより異常を早期に発見し、治療に結び付けている。

D 「母子保健法」による新生児訪問と「児童福祉法」による乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)を併せて実施することができる。

E 子どもの心の診療ネットワーク事業の実施主体は都道府県とされており、災害時の子どもの心の問題にも対応している。

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問20 次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」(こども家庭庁)の保育室内の衛生管理として、適切なものを1つ選びなさい。

1 正しい手洗いが実践されれば、タオルの共用をしてもよい。
2 保育室の環境は、エアコンなどはなるべく使わないことを心掛ける。
3 加湿器の水は1週間に1回程度交換する。
4 扇風機などは、園児の怪我に繋がるので使用しない。
5 日々の清掃で清潔を保ち、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液を用いてドアノブ・手すり等を消毒する。

コメント一覧

  1. 問1.Cは適切、1歳~4歳の死因の第一位は先天性奇形、変形及び染色体異常。二位は不慮の事故である。
    間違いはDで0歳児の不慮の事故の死因の1位は不慮の窒息、1~4歳の1位は交通事故(年度により、不慮の窒息)で不慮の溺死、溺水は3位である。よってDがXとなり、問題1の正答は1が正しいと思います。これについて是非解説を頂きたいです、よろしくお願いいたします。問4は解答していますが、反映されていません?

    • 郡静子様
      コメントいただき、ありがとうございます。
      問題については私の方でも調べてみたのですが、2021(令和3)年の健康指標に関する記述について出所がすぐにわからず、解説が難しかったです。
      問4の動作について申し訳ありません。いずれかを選択しても未回答になっている状態が確認できました。
      現在は修正済みとなります。
      コメントいただき、気づくことができ非常に助かりました。ありがとうございました。

      • おそらく令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)からの出題です。
        第7表を確認すると1〜4歳の死因2位は悪性新生物(腫瘍)のためCも不適切です。

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